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June 19, 2005

「ファントム・オブ・パラダイス(1974)」感想。

作品の評価:☆☆☆☆
好き度:☆☆

さすがブライアン・デ・パルマ!!
カルトの王様の名を欲しいままにしただけあります。
「オペラ座の怪人」をモチーフにしてると思うから、
「えーこれがファントム?これがクリスティーヌ?
これがオペラ座?えっ、え゛え゛~!!」
とか思ってしまいますが、
オペラ座だということを切り離してみれば、
すごい怪作&快作です!!
キャストというかキャラ設定もミョーだし、
ストーリーもミョーだし、ツッコミどころも満載!!

音楽も、グラムなの?ヘビメタなの?
デスメタなの?midoroにはよく分からんが凄かった。
ロック・ミュージカルということで、
音楽好きの方は是非押さえておいて下さい!
「オペラ座の怪人」ファンの方は見なくてもいいかもしれません・・。
変な映画が好きな方にだけオススメします。

【以下、ネタバレ注意!!】
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ファントムに当たるウィンスローは
どう見ても怪しいガッチャマンでした。
黒いライダースーツみたいなのを着て、
鳥みたいなヘルメットを付けて
「ギャース!!」という怪鳥の鳴き声のような叫び声を上げ、
自分でなぜかアイメイクしてるし、
黒い口紅塗ったり、なぜそんな格好をする必要があるのか、
ウィンスローの趣味がどうも良く分からない。

ファントム化する前は、長身・細身・猫背・メガネ・オタクで
更にお馬鹿さん、と全然萌え要素がありません・・。
やり手のカリスマ・プロデューサー、スワンに
いい様に騙されてますが、お前が抜けてるからじゃないか・・?
とあんまり同情できませんでした。
しかも、ファントム化して復讐に燃えてるのに
また騙されてるし・・。どう見てもスワンの方が
上手なので、もう仕方ないよ・・。あきらめて
搾取されちゃいなよと思った。
あと、ウィンスローがスワンに会うために
女装して女の子の中に紛れてるのがキモかった。

ウィンスローの顔が潰されるのが、
レコードのプレス機に挟まって!
というのは予想外で良かったです。
普通にヤケドとかかと思っていたのに、
圧力かけられてプレス、っていうのは怖いなあ。グシャッ!てね。
しかも、自分で機械に引っかかって、
自分でボタン押しちゃって挟まれちゃったのが
またアホの子で・・。うう。

ウィンスロー、いくら集中して曲を書いてたからって、
部屋に塗り込められるまで気付かないのってもどーよ。
防音だから外で作業している音も聞こえなかったのでしょうか。
それと、皆もさあ、レンガで塞いだって、
そんなの内側からすぐ壊されちゃうよ・・。
閉じ込めたいならせめてコンクリ、あと鉄板使うとかさー。

つーか、公開時コピーで
「恋人を返せ!」とかってありますけど、
一方的にウィンスローがフェニックスに惚れてるだけで、
二人の間って、まだなんにも始まってなかったよね・・?
1回会っただけだしさ。
まあこれぞ、オペラ座って感じで
ストーカーっぽくていいですけどね。

クリスティーヌにあたるフェニックスはどっかで見たと思ったら、
「サスペリア」のジェシカ・ハーパーでした。
当時25歳くらいのはずだが、とても大人には見えない。
背も低いし、まだ少女みたいな雰囲気なのに、
声は大人で大人の恋の歌を歌っているので、
アンバランスで色っぽかった。そこが魅力でしょうか。

そして、何といっても、この映画は
スワン、スワン、スワン!!ポール・ウィリアムズ!!
何なの?このフィンガー5とかまやつひろしを
足して割ったような年齢不詳、大人子供な人は!!
ウィンスローより、こいつの気持ち悪さが気になって気になって
目が離せません。夢中でした。

そして何がすごいって、この人はほんまもんの音楽家で
この映画の曲は、この人が全部作ってるんでしょ?
うわー、これ絶対、役作りじゃないよね?まんまだよね?
あの、ウィンスローの声を作るために、
ミキサーを調節してるとこはちょっとカッコ良かったけど。
自分で(多分)女にモッテモテな演出を
入れちゃうところがニクイです。

しかし、こいつとフェニックスがデキちゃうとは
思わなかった・・。フェニックスは
騙されてやつのモノになってしまうのかと思いきや、
案外、打算的でいいですね~。

最初、歌手志望の女の子たちがスワンを囲んで
酒池肉林状態になっていたとき、フェニックスはそこから
「いや!」「私は歌が歌いたいの!」みたいに
叫んで飛び出して来たので、売れるために
プロデューサーと寝るとかそういうことはしないのかと
思っていたのに、あっさりスワンのプロポーズに乗っちゃうし。
これさあ、ウィンスローがもし、普通の体だったとしても、
スワンを選んじゃうんじゃないの・・?

かまやつはひたすらマグロなので、
フェニックスが頑張ってご奉仕しちゃうのもすごかった。
それを窓の外から眺めるウィンスロー・・・。
せつねー。アホだー!
最後、結婚式を見せ付けられたのもちょと可哀想。
フェニックスに手を伸ばしながら、
崩れ落ちていくウィンスローが切ないったら。

あとオカマの歌手、ビーフ!
この人良かったです。キモくて可愛かった。
ステージも強烈だったし。
そりゃ自分の作った素敵な愛の歌をこんなのにされたら
ウィンスローも怒るでしょうよ。
首斬り人形を使うコンサートもグロくて悪趣味で良し。

そんなステージだから、絶対何かが上から落っこちて来て、
首をスッパリやられちゃうのかと思ったら、
感電死っつーのは割と普通の展開であれ?と思ったけど。

そして、「KILL!KILL!」と大興奮の観客の前で
フェニックスがあんなしっとりした歌を歌ったからって、
よく皆おとなしく聞いてくれたよね。
暴動が起きて舞台から引き摺り降ろされて
やられちゃうんじゃないかと思ってドキドキしましたよ。
全員、シーンとしちゃって感動の嵐、って無理がある・・。
ジャンルを問わず、素晴らしい音楽の前では
人は無言になるのでしょうか。ここ笑った。

ストーリー的には、ファウストも絡めて
「スワンが悪魔と契約をしていた!」
「人前に姿を現さないのは、年を取らないから!」とか
ミステリーっぽく、ネタが仕込んであったのは
いいんですけど、そういう超常現象な話だとは
全然予想してなかったので、ちょっと戸惑いました。
というか、何でスワンが契約させようとしてるのか
契約が何を意味しているのか、見ていてよく分からなかった。

まあ、これは別にストーリーを楽しむ映画じゃないので、
ブライアン・デ・パルマが変な人だということが
すごく良く分かる素敵な映画でした。
「サイコ」へのオマージュというか、
シャワーカーテンに包丁ズズーッのシーンも笑いました。
あと、ポール・ウィリアムズの気持ち悪さはマジ必見です!

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Comments

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