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March 31, 2005

「マシニスト」感想。

作品の評価:☆☆☆
好き度:☆☆☆☆

公開終了直前、念願の「マシニスト」を見に、
渋谷のシネクイントに行って来ました。
ここはレディースデー1,000円の設定がないので、
どうしよう、1,800円も払うの嫌だなあと思っていたら、
そういえば以前、「ぴあ」に
「マイ枕を持参の方1,000円!」と書いてあったのを
思い出しました。
なので、会社の近くのダイソーで100円枕を購入し、
小脇に抱えて映画館へ。

チケット売り場では、お姉さんの
「ほんとに持って来やがった、こいつ」的な
視線に晒されました。何でだろ。
公開中、持参した人はそんなにいなかったのか?
平日だったから?

ただでさえ睡眠不足で、仕事帰りで疲れてて
更に枕まで持っている、という最強コンディションで、
こんなローテンションっぽい映画を見たら、
眠れないクリスチャン・ベイルを尻目に
気持ち良く爆睡してしまうのではないかと不安でしたが、
全然眠くなかった!面白かったんですよ!

映画としては、ストーリーも肝心のオチもベタだし、
時系列を引っくり返す構成も良くある見慣れた展開でした。
もうこのネタ飽きた!アレとかアレとかさ。
結局、「ああそうですか、大変でしたねえ」っていう
何ら大したことない内容なんですが、
何が良かったかって、もうクリスチャン・ベイル飛ばし過ぎ!

やっぱ前評判どおり、ベイルのホネホネロック
鑑賞するために見に行く映画です。これは。
奴がいるだけで気色悪かったー。

元々はガタイのいい人だから、
背中とか、肩から腕にかけて厚みがあって逞しいんですよ。
それでいて、腕とか腹とかゲッソリなので
痩せているというより、怪しい骸骨人間っぽくて、
くっきり点々と浮き出した背骨にヤバイ感満載!!
皮も余っちゃって、目尻にシワが・・。
30歳でそのシワはヤバイだろう・・。
元々細身で生きて来た人なら、こういう筋肉の
付き方とか痩せ方はしないはずだから、
ほんとに病的で怖かったです。
こんな人がいたら、そりゃヤク中を疑われますって。

あと、監督は絶対ギャグを狙って撮ってると
思われる節があちこちにあり、
骸骨ベイルが腕振り回してよったよた走ってたり、
キレて叫びまくったりしてるのが
おかしくて仕方ありませんでした。
なんて弱くて可愛い奴なんだ!お前は!

映像はやっぱりこだわって撮ってるだけあって
ブルーグレーの映像がすごく綺麗でした。
無国籍っぽい、いわゆる「どこにもない世界」?
工場の駐車場をロングで撮影して
塀の上に空と渦巻く雲だけ写ってるシーンなんて、
おかしな抽象画の世界に
うっかり迷い込んじゃったような感じでした。
CGか?ってくらい嘘っぽくて笑えましたが。

音楽はやけに古臭いなあ、
怖いとこでちゃんと「ジャ、ジャーン!」っていうし、
なんかヒッチコック映画みたい、と思ったら
ほんとに「サイコ」と「めまい」を意識してたそうです。
運転シーンは「北北西に進路をとれ」とか思い出したけど。

スリラーっぽい「ああ、そこ怖い怖い!ヤバイヤバイ」
っていうシーンも結構あってドキドキしたし、
緩急の付け方が上手いのか、全然退屈しませんでした。
「それはないだろ!」っていうマヌケなツッコミどころや
脚本のアラもほとんど感じられなかったし、
無駄なものはとことん排除し、きっちりと計算されて
作り込まれた映画でした。102分という短さも嬉しい。
なので、完成度は非常に高い映画だと思うのですが、
何が物足りなかったか、というと、綺麗にまとまりすぎて
「うっそーん!マジでー!?」っていう
意外性とパンチ力がなかったことでしょうか。
まあこの辺は好みの分かれるところです。

ということでツッコミまくります!

【以下、ネタバレ注意!!!】
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「メメント」とか「ドニー・ダーコ」とか
こういう映画、サンダンスはほんとに好きですねー。
結果に向かって現象や記憶が収束していく話。
あちこちに「啓示」が散りばめられていて、
後の伏線になっています。

しかし、周りが皆「お前、頭おかしいぞ・・」って目で
見てるのに、何でトレバーはそんなに自信満々なんだ!
普通は、「あれ、もしかして俺ってヤバイ・・?」って不安になると
思うんですが。それに思い当たらないからこそ
マジでヤバイのか。あれですね、酔っ払いこそ
「全然酔ってないよ~」っていうやつ。(・・違うか?)
「皆が俺を殺そうとしている!」「周りは全て敵だ!」
っていうのは典型的なパラノイアだから、
もうかなりおかしくなってたってことですね。
アイヴァンの車が自分のだ、って聞かされてからも
全てを思い出すまでに相当時間かかってたし。

個人的にはラストをもっとガッツーンと、
思い切りやって欲しかったですよ。
途中までは素敵なキレっぷりだったので、
最後まで「アメリカン・サイコ」のときぐらい、
ベイルに大暴れして欲しかった!

「実は、無意識の罪悪感に苛まれて眠れなかったんです」
→「自首して気持ち良く眠れるようになりました!」
じゃ、整合性がありすぎてオチが真っ当すぎ。
自分の良心と戦う話って、勧善懲悪の道徳の教科書みたい。

絶対、冷蔵庫の中には死体が入ってるんだと
期待してたのに、魚だし・・。ガーッカリ。
魚ごときがあんな大量の血を出すかなあ。
しかも1年前のやつでしょ?
もう乾燥しちゃってるんじゃないか?

漂白剤で手を洗うのだって、見えない手についた血を
洗っているのかと思ったら、
直接、自分の「手」で殺めたわけじゃなかったし。
なーんだ、って感じでした。
でも、漂白剤で洗ったら、皮膚溶けるぞー。
少しでも手についたら、ぬるぬるが落ちないもん。
このぬるぬるは漂白剤のぬるぬるじゃなくて、
皮膚が溶けるぬるぬる・・。

アイヴァンは「マトリックス」のモーフィアスみたいで
出て来た瞬間から笑ってしまいました。
この人、前歯、長ッ!!
怖いよー怖いよー。じ、自前?
彼が出て来ると、前歯に目が釘付けでした。

あとツッコミ入れておくと、
あれだけ痩せてると体力全然なくなっちゃうと思うんだけど、
(実際ベイルは少し歩いただけで疲れるようになった、
ってパンフに書いてあるし)
なのになのに、トレバー、結構ヤりまくってたよね・・?
(下世話ですみません)
あの状態でも性欲ってあるんだ!
そして元気に機能するんだ!と、ちょっとビックリしました。
食欲はないのにねえ。
しかし、彼女、いい子だったのに
可哀想だったなー。初めての卵料理・・。

写真に写ったトレバーの姿は、
「誰やねん!!!」って感じですっごい笑いました。
デブい、デブ過ぎる!
「自分はプレスリーだ」ってサブいギャグを
かましてましたが、ほんとプレスリーのようだった。
これ、撮影終了してから
2ヶ月後に撮って追加したシーンなんですって?
2ヶ月でアレがアレになるの!?
すっげー、やっぱヤッバイよ!ベイル!
確実に命縮めてるって。役者魂。つーか、アホだ。
この人は、おだてたら、きっと何でもやってくれる人だと
思います。
「リベリオン」も相当、「ガン=カタ」練習してたっぽいし。

なんつーか、トレバーのアブナさと
ベイル本人のヤバさが渾然一体となって
とにかくものすごかったですよ。
あんなに痩せてキモイのに、
空港でマリアと話すときはやけに、
いい男ぶってたのも笑った。気前いいし。

あと監督、超ウケる!!
死体を海に投げ込もうとしたら、
絨毯ほどけちゃって「あ゛あ゛~!」とか、
旋盤に巻き込まれて持って行かれちゃった手が
ブンブン~♪とか、絶対わざとだ。わざとに決まってる。
トレバーが「ひき逃げされればいいんだな?」言ったときも
うわー、やる気だよ、この人!って笑ったけど
はねられ方もすごかったー。
クルッ、ガツンの回転早過ぎ!!
一度引き返す?と見せかけてからの
あのスピードはギャグです。やるなー。

ということで、映画としては
割と無難な部類だと思いますが、
ベイルの訳わからん魅力と、
そこはかとなく漂うギャグの気配が面白かったあ~。
好きです。こーゆーの。
でも、トレバー、「眠れない」というより
「眠りたいのに、ここぞというところで邪魔される
じゃなかった?可哀想な奴・・・。

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Comments

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 今日は前から気になっていた「マシニスト」を観てみました。  何が気になっていたかって、そりゃあ断然主人公であるクリスチャン・ベイルでしょう!  30キロもの減量を断行!  最終的に120ポンドの設定ということで、つまりは54キロですよ!  もうガリガリです。  脚本の時は本当はCGで見せる気だったらしいですが、ベイルが実際体重を落としまさに脚本どおりの”歩く骸骨”となったようです。 �... [Read More]

Tracked on April 19, 2005 at 14:18

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