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March 31, 2005

3月の更新履歴。

→★「オペラ座の怪人」祭り、細々と開催中!★
gl-new07
3月31日 「MOVIE」に「マシニスト」感想を追加。
      あー3月終わってもうた。

3月29日 生きてますよ!!ちょいと旅行に行ってたら、
      生活リズムが狂ってしまい(正しくなった?)
      眠くて眠くて夜中起きてられません。
      オペラ座ネタが溜まって来ているので、週末更新します。
      あと「etc..」に「今頃、『救命病棟24時』。」を追加。

3月22日 ひゃっほう!Jさんがパリでオペラ座カードを
      買って来てくれましたー!!ということで、
      「オペラ座の怪人祭り」「オペラ座ポストカード」
      「オペラ座カード」を追加。お披露目お披露目!

      「MOVIE」に「ヴァン・ヘルシング」感想を追加。

3月19日 怒涛の飲み会ラッシュ終了!つ、疲れた~。
      最終日なんて、騒いでたら皆に置いて帰られた!ひど!
      また二度とお声のかからない飲み会が増えました。
 
      なつき様から「古代乳牛フィギュア」情報入手!
      「FOOD」に「琉球沖縄料理 SHI-SA E-SA(上野)」を追加。

3月15日 オペラ座の怪人祭りに「ファントム/スーザン・ケイ」
      感想を追加!また死ぬほど長いです。熱いです。

3月14日 オペラ座の怪人CD、劇団四季ロングランキャストに続き、
      10周年記念キャストの方まで買ってもうたー。
      今井ファントムもカッコいいッス!兄さん、男前ッス!

3月13日 「MOVIE」に「レディ・キラーズ」感想を追加。

3月11日 「FOOD」に「BU-A・BU-A ブーアブーア(銀座)」を追加。

3月10日 やっと「ファントム」読了しました。
      ・・・・。 ちくしょう、上巻に騙されたッ!
      ショックで力尽きました。後日感想アップします。

3月9日 生殺しを通り越してとっくに死亡
     しかも、来週は怒涛の平日飲み会4連チャンが決定し、
     更新ペース落ちそうです。てゆーか、確実に落ちます。
     むしろ自分が落ちそうです。た、体調管理・・。

3月8日 なんだかんだで1ヶ月ぶりにビデオ屋へ。
     ロバート・イングランドの「オペラ座」はやっぱり
     貸し出し中でした。「ファントム・オブ・パラダイス」は
     あったけど、何となくこれは最後に回したい・・。萎え。
     「ファントム」下巻購入するも読む暇ナッシング。
     ああああ~生殺しー。

3月7日 「ファントム/スーザン・ケイ」の上巻を読みました。
     なんだこりゃ!めっちゃおもろい!!つーか萌えー!
     うっわー下巻下巻!なぜ買わなかった、自分ー!!
     あああもう、生殺しじゃよー。

3月6日 「オペラ座の怪人祭り」に
     「映画・オペラ座の怪人(1925)」感想を追加。

3月5日 「COSME」に「おすすめあぶらとり紙」を追加。
     もうコスメコーナーやめよっかな、ってくらい
     更新してませんでしたが、やっと書けました。

3月4日 やっとやっと「オペラ座の怪人祭り」に
     「原作・オペラ座の怪人(創元推理文庫版)」
     感想を追加!!あーすっごいやり遂げた感。
     まだまだ課題が山ほどあるのに。

3月3日 ひな祭りだったので、「蛤おにぎり」なるものを
     食べました。干し海老と菜の花と蛤が入っていて、
     見た目は華やかですが、ほんのりと生臭い
     嫌な感じのおにぎりでした。限定物はこれだから・・。

3月1日 またビデオ屋に行けなかった・・。
     来週こそ、ロバート・イングランドの「オペラ座」を
     借りて来なければ。

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「マシニスト」感想。

作品の評価:☆☆☆
好き度:☆☆☆☆

公開終了直前、念願の「マシニスト」を見に、
渋谷のシネクイントに行って来ました。
ここはレディースデー1,000円の設定がないので、
どうしよう、1,800円も払うの嫌だなあと思っていたら、
そういえば以前、「ぴあ」に
「マイ枕を持参の方1,000円!」と書いてあったのを
思い出しました。
なので、会社の近くのダイソーで100円枕を購入し、
小脇に抱えて映画館へ。

チケット売り場では、お姉さんの
「ほんとに持って来やがった、こいつ」的な
視線に晒されました。何でだろ。
公開中、持参した人はそんなにいなかったのか?
平日だったから?

ただでさえ睡眠不足で、仕事帰りで疲れてて
更に枕まで持っている、という最強コンディションで、
こんなローテンションっぽい映画を見たら、
眠れないクリスチャン・ベイルを尻目に
気持ち良く爆睡してしまうのではないかと不安でしたが、
全然眠くなかった!面白かったんですよ!

映画としては、ストーリーも肝心のオチもベタだし、
時系列を引っくり返す構成も良くある見慣れた展開でした。
もうこのネタ飽きた!アレとかアレとかさ。
結局、「ああそうですか、大変でしたねえ」っていう
何ら大したことない内容なんですが、
何が良かったかって、もうクリスチャン・ベイル飛ばし過ぎ!

やっぱ前評判どおり、ベイルのホネホネロック
鑑賞するために見に行く映画です。これは。
奴がいるだけで気色悪かったー。

元々はガタイのいい人だから、
背中とか、肩から腕にかけて厚みがあって逞しいんですよ。
それでいて、腕とか腹とかゲッソリなので
痩せているというより、怪しい骸骨人間っぽくて、
くっきり点々と浮き出した背骨にヤバイ感満載!!
皮も余っちゃって、目尻にシワが・・。
30歳でそのシワはヤバイだろう・・。
元々細身で生きて来た人なら、こういう筋肉の
付き方とか痩せ方はしないはずだから、
ほんとに病的で怖かったです。
こんな人がいたら、そりゃヤク中を疑われますって。

あと、監督は絶対ギャグを狙って撮ってると
思われる節があちこちにあり、
骸骨ベイルが腕振り回してよったよた走ってたり、
キレて叫びまくったりしてるのが
おかしくて仕方ありませんでした。
なんて弱くて可愛い奴なんだ!お前は!

映像はやっぱりこだわって撮ってるだけあって
ブルーグレーの映像がすごく綺麗でした。
無国籍っぽい、いわゆる「どこにもない世界」?
工場の駐車場をロングで撮影して
塀の上に空と渦巻く雲だけ写ってるシーンなんて、
おかしな抽象画の世界に
うっかり迷い込んじゃったような感じでした。
CGか?ってくらい嘘っぽくて笑えましたが。

音楽はやけに古臭いなあ、
怖いとこでちゃんと「ジャ、ジャーン!」っていうし、
なんかヒッチコック映画みたい、と思ったら
ほんとに「サイコ」と「めまい」を意識してたそうです。
運転シーンは「北北西に進路をとれ」とか思い出したけど。

スリラーっぽい「ああ、そこ怖い怖い!ヤバイヤバイ」
っていうシーンも結構あってドキドキしたし、
緩急の付け方が上手いのか、全然退屈しませんでした。
「それはないだろ!」っていうマヌケなツッコミどころや
脚本のアラもほとんど感じられなかったし、
無駄なものはとことん排除し、きっちりと計算されて
作り込まれた映画でした。102分という短さも嬉しい。
なので、完成度は非常に高い映画だと思うのですが、
何が物足りなかったか、というと、綺麗にまとまりすぎて
「うっそーん!マジでー!?」っていう
意外性とパンチ力がなかったことでしょうか。
まあこの辺は好みの分かれるところです。

ということでツッコミまくります!

【以下、ネタバレ注意!!!】
      ・
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      ・
      ・
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      ・
      ・
「メメント」とか「ドニー・ダーコ」とか
こういう映画、サンダンスはほんとに好きですねー。
結果に向かって現象や記憶が収束していく話。
あちこちに「啓示」が散りばめられていて、
後の伏線になっています。

しかし、周りが皆「お前、頭おかしいぞ・・」って目で
見てるのに、何でトレバーはそんなに自信満々なんだ!
普通は、「あれ、もしかして俺ってヤバイ・・?」って不安になると
思うんですが。それに思い当たらないからこそ
マジでヤバイのか。あれですね、酔っ払いこそ
「全然酔ってないよ~」っていうやつ。(・・違うか?)
「皆が俺を殺そうとしている!」「周りは全て敵だ!」
っていうのは典型的なパラノイアだから、
もうかなりおかしくなってたってことですね。
アイヴァンの車が自分のだ、って聞かされてからも
全てを思い出すまでに相当時間かかってたし。

個人的にはラストをもっとガッツーンと、
思い切りやって欲しかったですよ。
途中までは素敵なキレっぷりだったので、
最後まで「アメリカン・サイコ」のときぐらい、
ベイルに大暴れして欲しかった!

「実は、無意識の罪悪感に苛まれて眠れなかったんです」
→「自首して気持ち良く眠れるようになりました!」
じゃ、整合性がありすぎてオチが真っ当すぎ。
自分の良心と戦う話って、勧善懲悪の道徳の教科書みたい。

絶対、冷蔵庫の中には死体が入ってるんだと
期待してたのに、魚だし・・。ガーッカリ。
魚ごときがあんな大量の血を出すかなあ。
しかも1年前のやつでしょ?
もう乾燥しちゃってるんじゃないか?

漂白剤で手を洗うのだって、見えない手についた血を
洗っているのかと思ったら、
直接、自分の「手」で殺めたわけじゃなかったし。
なーんだ、って感じでした。
でも、漂白剤で洗ったら、皮膚溶けるぞー。
少しでも手についたら、ぬるぬるが落ちないもん。
このぬるぬるは漂白剤のぬるぬるじゃなくて、
皮膚が溶けるぬるぬる・・。

アイヴァンは「マトリックス」のモーフィアスみたいで
出て来た瞬間から笑ってしまいました。
この人、前歯、長ッ!!
怖いよー怖いよー。じ、自前?
彼が出て来ると、前歯に目が釘付けでした。

あとツッコミ入れておくと、
あれだけ痩せてると体力全然なくなっちゃうと思うんだけど、
(実際ベイルは少し歩いただけで疲れるようになった、
ってパンフに書いてあるし)
なのになのに、トレバー、結構ヤりまくってたよね・・?
(下世話ですみません)
あの状態でも性欲ってあるんだ!
そして元気に機能するんだ!と、ちょっとビックリしました。
食欲はないのにねえ。
しかし、彼女、いい子だったのに
可哀想だったなー。初めての卵料理・・。

写真に写ったトレバーの姿は、
「誰やねん!!!」って感じですっごい笑いました。
デブい、デブ過ぎる!
「自分はプレスリーだ」ってサブいギャグを
かましてましたが、ほんとプレスリーのようだった。
これ、撮影終了してから
2ヶ月後に撮って追加したシーンなんですって?
2ヶ月でアレがアレになるの!?
すっげー、やっぱヤッバイよ!ベイル!
確実に命縮めてるって。役者魂。つーか、アホだ。
この人は、おだてたら、きっと何でもやってくれる人だと
思います。
「リベリオン」も相当、「ガン=カタ」練習してたっぽいし。

なんつーか、トレバーのアブナさと
ベイル本人のヤバさが渾然一体となって
とにかくものすごかったですよ。
あんなに痩せてキモイのに、
空港でマリアと話すときはやけに、
いい男ぶってたのも笑った。気前いいし。

あと監督、超ウケる!!
死体を海に投げ込もうとしたら、
絨毯ほどけちゃって「あ゛あ゛~!」とか、
旋盤に巻き込まれて持って行かれちゃった手が
ブンブン~♪とか、絶対わざとだ。わざとに決まってる。
トレバーが「ひき逃げされればいいんだな?」言ったときも
うわー、やる気だよ、この人!って笑ったけど
はねられ方もすごかったー。
クルッ、ガツンの回転早過ぎ!!
一度引き返す?と見せかけてからの
あのスピードはギャグです。やるなー。

ということで、映画としては
割と無難な部類だと思いますが、
ベイルの訳わからん魅力と、
そこはかとなく漂うギャグの気配が面白かったあ~。
好きです。こーゆーの。
でも、トレバー、「眠れない」というより
「眠りたいのに、ここぞというところで邪魔される
じゃなかった?可哀想な奴・・・。

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March 30, 2005

今頃「救命病棟24時」。

普段ドラマってほとんど見ないのですが、
あまりに他局がつまらんので、
何の気なしに、スペシャルやってた
「救命病棟24時アナザーストーリー」に
チャンネルを合わせました。
「ほうほう、これが皆、面白い面白い言ってたやつね」
と思ってボーっと見てたら。

ん!?何かカッコイイ人がいるよ!?
誰だ、あの緑の服着たメガネは!!
midoroの萌えセンサーに反応がッ!!

慌てて公式サイトを開いてキャストをチェック。
ええと、これか、日比谷先生
ええっ、小市慢太郎!?マジで!
こんな顔だった!?痩せた?痩せたの?

びっくりです。midoroのツボ直撃です。
まさかテレビドラマで来るとはー。
つーか、この日比谷先生、キャラ美味し過ぎです。
一見クールで冷たい男かと思いきや、
実は言葉が足りないだけの、ただの不器用さん!
しかも、ほんのりS臭出てますよ!!
やーん、スッテキー!ヒゲメガネ!現実派ー!

若いカッコイイ男の子も出てたみたいですが、
そういう細っこい小僧ッ子連中には最近
全然触手が動かなくなって来てしまいました。
何一つ目に入らなかった。年だな・・。

おかげで日比谷先生目当てに、2時間釘付け。
でも、皆がすっげ面白い言ってたの分かりました。
非常に作りが真っ当ですね。
midoroの嫌いなドラマ特有のご都合主義と
あり得ないようなツッコミどころが少ない。
(そもそも非日常が舞台だっつのは置いておいて)
それに、何しろキャスティングが良い。

香川照之が出てるのも知りませんでした。
「鬼が来た!」で見たときはおっさんかと思ったけど、
意外に若いのね。
でも、目のフチ、歌舞伎役者か?
アイライン引いてんのか?ってくらい
パッチリオメメなのでちょっと怖いです。
演技、臭いけど良いですね。

それから大泉洋もたいへん良いです。
パーマといい、真ん丸の目といい、歯並びといい、
受け口っぷりといい、どう見ても、
エレキの谷井にしか見えませんが、
いじられ役、いじめられ役がお似合いです。

あとその他のメイン登場人物や、
細かい脇役の人たちも皆上手で自然で
見ていて安心出来ます。
おっと、主役の江口あんちゃん忘れてた。
この人も何だかんだいって雰囲気あるよねー。
思わずカッコ良く見えちゃいますな。

松嶋菜々子は、いっつも「ポカーンとした顔」か
「目じりにシワ寄せた笑顔」しか印象にないので、
ノーコメント。

仲村トオルの役は「踊る大走査線」でいう
ギバちゃんとおんなじですね。
いつも怒ってます。叫んでます。
んで、現場と上層部との板ばさみになって大変です。
しかし、仲村トオルは相変わらず演技が下手です。
この人も何やっても仲村トオルにしか見えません。
和製トム・クルーズとでも呼ぼうか。
特に、「妻が危ない」という電話がかかって来たときの
「ええっ!?」っていう驚きっぷりは
わざとらし過ぎて大笑いでした。

で、まあ全体的にはキャスティングが良いのが一番にあって、
それと「東京大地震」という、テレビドラマにあるまじき、
大げさな事件の設定と予算の使いっぷりが素晴らしい。
といっても、やっぱりセットとか
地震発生のシーンなんかはチープで嘘臭いので、
その辺はもう目を細めて薄目でぼんやりなんとなく見て
許してあげたいというか。
とにかく、頑張ってるのは良く分かります。

あと一番評価したいのは、
「全員の命を救えるわけじゃない」
「優先順位がある」「持てる力には限りがある」
っていう現実をはっきり突き付けて、
それに対する葛藤を描いているところですね。
「BJによろしく」なんかだと、ちょっとそれで悩みすぎて
空気がウェットで重くなっちゃって辛いんだけど、
今回の「救命病棟」は、割とあっさりしているというか、
大地震っていう大義名分があるからかもしれないけど、
皆、悩んだ後、サクッと気持ちを切り替えてくれるので
見ていて清々しいですね。ドライでいいわあ。
決して苦しくないわけじゃないんだけど、
外では笑顔!みたいな。プロですねえ。いいですねえ。

この手のドラマにお約束の、
大事な人は助かるという嘘臭いハッピーエンドも、
「泣かすぞー、今から泣かすぞー」攻撃も、
「ゴッドハンド」なんていうベタな設定も、
そんなに嫌味じゃなく鼻に付かなくて、
割とすんなり受け入れられました。
何だろう、やっぱ皆の演技力がモノを言うのか?

ただ、「この人はもう助からない」って
患者を見捨てようとした江口あんちゃんに、
「いい加減にしろ!」っておっさんが掴みかかったら、
あんちゃんの目にうっすら涙が・・!
思わず手を引っ込めるおっさん・・!
ってこのあんまりなシーンにはやっぱり笑ってしまいました。

あと、日比谷先生が患者に自分のことを語るシーン!
「こんなこと言って何になるんだ」とか何とか言って
去って行くのが可愛すぎるー!!
憎まれ口を利くシーンもたまらん。
「蕎麦食べに来いよ」
「蕎麦は嫌いなんだよ」
「あんたじゃないよ、お母さんがだよ」って
そのやり取り、ベタ過ぎて萌えー、もーえー!!

ということで、充分鑑賞に耐え得るドラマでしたので、
日比谷先生見たさにドラマDVDを初めてレンタルしちゃうかも。
ああっ、クールなメガネ・・!でも実は人情派!
好きッス!!ラブッス!

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March 22, 2005

「ヴァン・ヘルシング」感想。

作品の評価:☆☆
好き度:☆☆

こういう、自分が絶対好きじゃない映画を見ておいて
文句言うのも申し訳ないですが、
監督、スティーヴン・ソマーズだから一応押さえないとね、
ってことで。

「これはアニメだ、マンガだ」と自分に言い聞かせながらの
鑑賞でしたが、それでもキツかった!!
なんでこんなにお金を沢山かけて、頑張ってCG作って、
映像的には大変良く出来てるのにも関わらず、
映画全体としては安っぽいのでしょう。モンスター物だから?
制作費と宣伝費を鬼のように費やすと、
このレベルでも2004年No.1ヒット!くらいの勢いで
動員出来るわけですね。
金さえかかってなければ、ただのマニア好みのB級作品よ。

ハムナプトラなんかは、単純にアクションとして
割り切ってたから、何も考えずに楽しめたものだけど、
ヴァンヘルは「異端者の悲哀」「孤独」「愛」
みたいなテーマを中途半端に盛り込んじゃったために
その部分がお約束過ぎて、クサくてうざかった。
どんだけ映像がすごくても、充分なエピソードや
物語の整合性がないと、感情移入出来なくて、
「だから何なのさ」って感じになってしまいます。

でも、最大の問題は、ヒュー・ジャックマンに
私が萌えを一切感じられないことなんですよ。
奴さえワイルド&セクシーに見えれば、
多分、130分楽しく過ごせたと思うんですが。
何でダメなんだろう・・?ちっともカッコ良くなかったよ・・?

さて、オープニングのモノクロ映像の辺りはなかなか良くて、
燃え落ちる風車の映像とか、迫力あって美しかったのに、
カラーになったら、パリのノートルダムなんて
もうほんとゲーム映像でした。これ。ゲーム!

そして、キャスティングが謎。
主要キャスト、皆オーストラリア人だし。何で?
どう見ても顔がヨーロッパ人じゃなくて、
特に東欧系としては違和感ありまくり。
ヒュー・ジャックマンはもはやギャグです。
ドラキュラ伯爵も、そうなんだけど
顔が前面に寄りまくりというか、奥行きのない顔。
デヴィッド・ウェンハムは、イギリス人みたいに
見えるからありとして。
イギリス人のケイト・ベッキンセールも
エキゾチックに見えるからまあ良いとして。

で、一言でいうと、
「2大怪獣激突!大決戦!」って映画でした。
もーCG使うと何でもアリ。
もしか、前半:ドラ×ヴァン、後半:ヴァン×ドラ
っていう話でしたよ・・。なんじゃ、これ。
腐女子受けを狙ってるのか?と思ってしまった。

とにかく、ヴァンへルが弱くて弱くてビックリです。
何かしら特殊能力を持ってるのかと思ってたら、
飛び道具しか使えないんだね・・。教授・・。
しかも、肝心なとき以外、全然敵に当たらない!
ヴァンヘルってば、敵に突き倒されてバッシャン、
吹っ飛ばされてドッカン、落っこちてズッシン、
この連続なの!ほんとに!苛められキャラなの!?

ドラキュラの花嫁ごときにこんな苦戦してちゃ、
伯爵となんて一体どうやって戦うの?
と前半ずっと、ハラハラし通しでした。
身体能力なんて、ケイト・ベッキンセールの
アナ王女の方が絶対優れてる・・。バク転?してたし。
全体的に、主人公以外がエライ頑張って
活躍してる映画だったような気がします。

良かったのは、ドラキュラ伯爵の3人の花嫁!
伯爵を囲んでキャーキャー言ってるのもコワ可愛いし、
ドレスを翻らせてくるくる回ったり、くねくねしたり、
美女が突然変貌して襲い掛かって来るとこや、
空から旋回して突っ込んで来るとこ、結構ドキドキした。
彼女たちのおかげで、結構見れるものになってたような。

あと、ロード・オブ・ザ・リングのファラミア役、
デヴィッド・ウェンハムが大活躍!!
こんなに出番があると思わなかったよお!
最初誰がデヴィッドか分かんなかったくらい、
訛りとか情けない声の出し方とかいい感じだし、
マヌケ役のくせに、肝心なところで役に立つのもナイス!
お約束の3枚目キャラを好演してました。
ファラミー、やるじゃあないですか!!
ヒュー・ジャックマンとの身長差はすごかったけど。
ほんとに小さい人みたいだった。

「ザ・グリード」のケヴィン・J・オコナーもそうでしたが、
ソマーズったら、こういう愛されるマヌケキャラ設定、
とっても上手いのね。
つーか、ケヴィンまた出演してるし・・。
特殊メイクしてるから全然分かんなかった。
ハイド氏役が、ハリポタのハグリッド役、
ロビー・コルトレーンだったのも分からんかったけど。

そして、バレバレの伏線とか、謎解きとか、
説明不足で意味不明な設定とか、
「この道具持ってるんだから、ここで使えば解決だよね?
なのにやっぱり使わないんだね?」みたいな
数々の矛盾とかはやっぱり星のごとくありました。
ストーリーとか脚本については、とりあえず無視!

でも、これ、90分でまとめれば
それなりのアドベンチャーホラーアクション大作になったと
思うんですけどね。(でもB級・・)
「5分に1回の衝撃シーン」を売りにしてましたが、
そういう単発じゃなくて、流れで見所を作らないと
盛り上がったと思ったらまたすぐ盛り下がるから、
観客が我に返ってしまって、
映画の世界にずっと入り込んでいられない
冗長な作品になっちゃうんですよ。

映画作る人は「やりたいこと全部やったら130分に
なっちゃいました!てへ!」じゃなくて
「90分で収めるためには、どのエピソードを残すか?」
っていう作り方をして欲しいな、と切に思う今日この頃。

最後に誉めておきたいのは、
ソマーズのジュルジュル趣味。
「ザ・グリード」のときも思ったけど、
ソマーズの趣味がいいのか(悪いのか?)、
特殊効果スタッフの腕がいいのか分からんけど、
ぐちゃぐちゃネトネトしたものとか
ドロドロぐちゅぐちゅしたものが、結構良く出来てるのよ!
アクションだと思って油断してたら、
あれ、なんか気持ち悪い・・・、みたいな。

ということで、デヴィッド・ウェンハムファンは要チェックです。
あ、肝心のヒュー・ジャックマンファンも見て下さい。
あと、何も考えないでドッカンバッキン、
ウワーッすげー!って言いたい人。以上。

【以下、ネタバレ注意!!】
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あれだけ、何でもアリアリな世界なのに、
アナがあっさり死んじゃったので、
あらら、と思いましたが
やっぱりヒーロー物って
ヒロイックファンタジーではお約束だけど、
ヒロインとは結ばれて腰を落ち着けるのではなく、
また放浪の旅に去って行くものなんですねー。

しかし、最後アナを火葬にした際に、
煙がたなびいて空に昇っていき、
アナの笑顔が超アップで雲の間にうっすら
浮かび上がったときは爆笑してしまいましたよ。
ヴァンヘル、涙ぐんで微笑んでましたが、
いや、隣でアナの死体、ゴーゴー燃えてますから・・。

そして、結局、なんでドラキュラの子供たちに
生命を与えるために、狼男とか、フランケンとかの体を通して
電気を流さにゃならんのかは、最後まで分かりませんでした。
あと、ドラキュラの子供がああいう形で産まれるっつーのは
新しいですよね。でも、なんで人間の形じゃなくて
クリーチャーなんでしょう?
成長したらあいつらも、変身して人型を
取れるようになるのかしら。

あと、狼男が変身する際に、いちいち
皮膚を破るのも新鮮でした。
狼男から人間に戻るときは、狼の皮を破り、
また変身するときは人の皮を破る。
この超再生能力と、非効率的な感じが何ともいえん。
皮膚を破るシーンは気持ち悪くて良かったです。

でも、お約束で、人に戻った際に
なぜか腰周りにだけ服の切れっぱしが
巻き付いてて、アナの兄もヴァンヘルも
ターザン化しちゃってるのには笑いました。
そのカッコでずっと走り回ってるので、
ジャングル・ジョージかっつーの。

聖水の定義も謎でした。聖別された水でしょ?
教会の水道からちょろちょろ流れてる水も
聖水なんでしょうか・・。
一応、水道自体が祝福されてるってこと?
それともあれはただの水道じゃなくて、聖水出し器・?
この辺はキリスト教徒じゃないから分からんけど
えーそれでいいんだー!となんか腑に落ちなかった。

カールの発明、爆発的な光を生み出す装置も、
これさえあれば、ヴァンヘル、何もしなくても敵倒せるじゃん!
って感じで笑いました。

あと個人的に、ヒュー・ジャックマン=「ガブリエル」の
呼び名があまりに似合わなくて爆笑。
お前、ガブリエルって面かよ!と。
ファンの方怒らないでね~。ほら、ワイルド系だからさ・・。

とまあ、笑いどころばっかじゃなくて、
ちょっと真面目なことも書いておきますが、
アナ王女のキャラが物足りなくて残念でした。
最初、兄が狼男に変わってしまったとき、
兄を殺そうとするヴァンヘルに食ってかかって、
「あれは兄なのよ!」と言って必死に守ろうとしたのに、
その後フランケンと対峙したとき、
「何がしたいの?」ってアナが尋ねて
フランケンが悲壮感を漂わせて「生きたいだけ」って
超泣かせ台詞を答えたのに、あっさり殺そうとしたとこ!
しかも、ヴァンヘルが「やめろ!」って言ってんのに、
しつこくしつこくしつこくしつこく殺そうとするし。

結局、彼女が拘っていたのは「肉親」だという事実だけで、
「姿がどうであろうとその者が持つ本質を見抜く」
という本来この映画にあって然るべきテーマには
何ら関係がなかったわけですよ。
これが非常に勿体無い。
おかげでアナのことをただの「美人で強い女」としてしか
見られなくなってしまいました。
その点、ヴァンへルは自分も流れ者だし
共同体に属さない異端者だから、彼らモンスターの
気持ちも分かるわけですね。
この辺、もっと触れるなら触れるできちんと描いて欲しかった。
中途半端にするならもう、いっそ善VS悪の対決に
割り切って欲しい。

なので、個人的には、ドラキュラの子供たちも
もっと人っぽくして欲しかったです。
自分たちが生きていくためには
人間を殺さなきゃいけないから追われるわけだけど、
彼らにだって「我々だって存在していたい、
仲間を増やしたい」という欲求とか、
「なのにどうして存在していてはいけないのだ?」
「子供を殺されて、迫害されなければならないのか」
っていう悲しみがもっと伝わったと思うんだけどな。
昔のユニバーサル怪奇映画にあった魅力はこれだよね。
怪物の悲哀。人を殺す「悪い」モンスターでも、
やっぱり殺されるときは何だか可哀想に思えてしまうわけで。

だから、ドラキュラの花嫁なんかは
なかなか良いキャラだったと思う。ドラキュラを愛して
子供を産んで普段は可愛くて。感情移入してしまった。
あとフランケンもストレートに「いい奴」だったし。
何も悪いことしてないもんね。
見た目が人と違うだけで、人間でないというだけで、
迫害される存在だったし。

フランケンが殺されそうになって、
「死の陰の谷間を歩むときも・・」って
詩篇を叫んだときには「そこまでやらせるか!」と
ツッコミながらもちょっと切なくなってしまいました。
神から祝福されず、神の創造物でもなく、
神の意思に反して生きているはずのフランケンが
聖書を読んでいるなんて、この皮肉がね。泣ける。

そして、やけに緑のお酒、
アブサンがフィーチャーされてましたが、
フランケンの頭と胸に埋め込まれている
緑の液体とはなんか関係あんの?あれってアブサン?
フランケン、ひょっとしてアブサンで動いてた・・?
アブサンはニガヨモギのお酒だから、
これもヨハネの黙示録だし、意味あるんだろうなー。

最後にフランケン、筏で旅に出てましたが、
あの外見でどうやって迫害されずに生きて行くのか・・。
おねーさん、とっても心配よ・・。

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オペラ座カード。

(※クリックすると画像がやたらデカくなります)

operatop50す、素敵ー!!
オペラ座カードの表紙です。
何やらこんもりして分厚い感じ。
開いてみると・・。



kaidan50デター!!大階段!!
素敵過ぎるぅー!!
右側にフランス語で説明が
書いてありますがさっぱり
分かりません。(当たり前)
更に開くと・・。

maku50JPGわあああ、舞台ですよー!
キッレー!!豪華!豪華!
ほんとにオペラ座ってこんなんなの!?
行ってみたい~。
それにしても写真が綺麗。
更に更に開くと・・。

butai50うおっ、何じゃこりゃ!
演目始まってますよ!!
「アイーダ」ですって。
しかし、この遠近感すごいな・・。
天井に奥行きがある・・。

ということで、凝りまくりのオペラ座カード、
パリに行かれる方は是非ご購入を!!
midoroも行きたいんだってばー!!

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オペラ座ポストカード。

operaza50ジャーン!!展開図になってて、
「ミニオペラ座」が組み立てられるようになってます!!
ちゃんと同じ物を2枚買って来てくれるところがさすが。
1枚は保存用、1枚は組み立て用!

しかし、ただでさえ不器用なあほみどろのこと、
切っちゃいけないところを
「あっ・・」とか言って、余裕でぶっち切りそうなので、
怖くて組み立てられません。
後日の課題にします。
組み立てられたら公開しますねー。

(やたらポップアップ画像がデカイな・・。どうやったら小さくなるんだ)

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March 19, 2005

古代乳牛フィギュア。

nyugyuやっべ、めっちゃ欲しい!!!
例によって、キャラクターや動物ものの
おまけや食玩に目がないmidoroですが、
乳牛と来ては!
しかもただの乳牛じゃなくて「古代」ですよ!?古代!
この「光る牛」っていうのがひょっとしてシークレット?

問題があります。
midoroはコーヒー牛乳が嫌いです。
ああ~、ボトルキャップを入手するために、
コーラとか何十本も買いまくって
飲まない人のことや、チョコエッグのチョコを
捨ててる人とかのことを散々バカにしてたのに!

これがお茶とか毎日消費出来るようなものなら
いいけど、嗜好品のおまけは集めるのが大変だ。
誰に飲ませよう、コーヒー牛乳・・。
3月22日発売だそうです。
→「北海道 贅沢ミルク&コーヒー」リニューアルキャンペーン

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「琉球沖縄料理 SHI-SA E-SA(上野)」

アメ横と並行する路地にある居酒屋さん。
「シーサーイーサー」という名前だそうです。
間口は小さなお店だけど、4階まであるので
階段をぐるぐると登って、昔、田舎のおばあちゃんちって
こんな感じだったよなーっていう、
屋根裏部屋のお座敷まで辿り着きました。
大人数の宴会席はここらしい。
天井が低いので、背の高い男性は
腰をかがめなきゃいけなくて大変かも。

1F~3Fまではそれぞれ雰囲気が違って、
3Fの個室風の部屋なんてオシャレでソファーとかあって
落ち着けそうでした。2Fは普通にテーブル席。

沖縄料理ということで、結構楽しみにしていたのですが、
宴会コースのためか、可もなく不可もなく。
お通しに「豆腐よう」が出たのですが、
麹臭というか、あの独特の臭いを嫌がって
女性陣、全く手を出さず。
そのまま片付けられて行きました。もったいなや・・。

美味しかったのは、「グルクンの唐揚げ」。
1匹丸々揚げてあって、サクサクホフホフです。
中骨も骨せんべいって感じで食べられたので、
バリバリと齧って平らげてしまいました。
それから、お麩のチャンプルーも美味しかった。
味が濃くて、お麩がとろとろ~。
思わずご飯が食べたくなりました。

楽しみにしてた、ゴーヤーピザは期待外れ。
フッツーのピザでした。
ツナと玉ねぎが乗っかってたけど、
ゴーヤーを引き立てるような、もっと美味しい
具材の組み合わせがあるんじゃないかな?

あとサラダとかタコライスとかも出ましたけど
特にどうってことなかった。
デザートのサーターアンダーギーも
ちょっと油ッ気が多くて、デザートって感じじゃない。
普段は好きだけど、飲み会のデザートには
アイスとかさっぱりしてるものがいいな。

肝心の泡盛を飲んでいないのですが、
カクテルは女性好みで甘くて美味しかったです。
グァバジュースとかマンゴージュースもあって
飲めない女性でも楽しいかも。
でも、飲み放題だったせいかもしれないけど、
カクテルは、これ本当にアルコール入ってるか?
ってくらい全然酒っぽくなかった。
6杯飲んでも、普段の2杯くらいの酔い方。

ということで、まあとにかく安いし、
(コースは飲み放題付いて、3,750円だった)
お店もそれなりに雰囲気があるので、
適当な飲み会ならいいんじゃないでしょうか。
ちゃんとした食事が楽しみたければ
物足りないとは思いますが。

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あほみどろの新聞。

物が捨てられません。
midoro宅から出るゴミは、生ゴミと
鼻かんだティッシュと開封した後のビニール袋ぐらい。
下手すると袋まで取って置くので、
年々物は増加し、部屋は身動きすらままならない感じに
なって来ました。

で、新聞です。めんどくさがりのmidoroは、
新聞を取ってはみたものの、読まずに放っておき、
読まないなら読まないで捨てれば良いものを、
「いつか読むかもしれない」
「いつかこの記事が役に立つかもしれない」
「捨てたら後で後悔するかもしれない」
というプレッシャーというか呪縛に囚われて、
どうしても捨てることができません。
捨てられるのは読んで確実に「要らない」という
判断を下せた場合のみ。

読まない新聞がどんどん溜まっていくので、
新聞を取るのは止め、これらを読み終わって
どうにか処分出来たらまた取り始めよう!と
思ったのですが、2年経った今も新聞はそのまま。
多分、もう一生新聞は取れないと思います。

部屋に置ききれなくなったため、
徐々に追いやられて、今、玄関には
2002年からの古新聞が山と積まれていますが、
こうなったらもう読むこともないだろうし、
新聞が靴箱の戸を塞いでいるため
外出のたびにどかしたり、隙間から手を入れたり
えらい苦労しているのですが、それでも
どうにも処分出来ません。

この間、「地域貢献のために新聞回収もやってます」
という、近所の新聞店の兄さんがやって来て、
midoroの溜まった新聞を見て驚き、
「これは回収に出す分ですか!?
丁度良かったですね!」と言うので
「いえ、これから読む分です」と言ったら絶句していた。
「そんな古いの、もう読まないでしょ?
捨てちゃって新しく取りましょうよ」と言われても、
「読まないと捨てられないんです」と繰り返すmidoroに
兄さんは呆れて帰って行きました。
きっと、「あそこのアパートにヤバイ女がいる」と
新聞店で噂になっていること確実です。

以前は、玄関が汚いのが恥ずかしくて
なるべく宅配便の配達の人とかに見られないように
頑張って掃除してから、再配達とか頼んだりしてましたが、
最近はどうでも良くなってしまって、
とりあえず家の中はカーテンで隠すものの、
靴と新聞とダンボールで山盛りの玄関や
カーテンの隙間から覗くゴミとか、思いっきり
見せちゃってます。
寝起きの姿でそのまま出るのも慣れちゃったし、
というか、午前中に配達を指定して、
配達員を目覚まし代わりに使う勢い。
彼らの間でも、「流行の片付けられない女がいるぜ」などと
もしかしたら話題になってるだろうなと思います。

こういうことしてると、若い女性にありがちな、
配達員とか新聞販売員に目を付けられて、
狙われて上がりこまれたらどうしよう、的な
心配が全く必要ないので、とっても気楽。
汚いのに興奮するマニアがいないことを祈ります。

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March 16, 2005

「ファントム/スーザン・ケイ」感想。

ゲッ、やばい何コレ!?
ちょっと、そこのファントム萌えの奥さん!
こちらお読みになりました!?
すんごい面白いんですけどッ!

と、上巻を読み終わって大興奮。
こりゃいいや!と読み始めた下巻の途中から、
なんだか雲行きが怪・・・。
・・・・・・・・。
うわあああ、騙されたー!!!!

うっわー、もったいない!もったいなさ過ぎる!
あまりに上巻と下巻の内容に差があるので、
感想も別々に書かせていただきます。

【上巻感想】

はっきり言って、最初舐めて読み始めたんですよ。
女性作家の作品だから、どーせ、あれでしょ?
設定とかキャラとか色々勝手に改変しちゃって、
ハーレクインロマンスばりに、
セクシーでワイルドでキラキラしたファントムが出て来て、
クリスティーヌも読者も皆まとめて、
めくるめくような夢の世界に連れて行っちゃうんでしょ?
・・とか思ってたら全然違くて。

まず、原作の理解度が尋常じゃない。
ちょっと齧って、ネタにしたような適当な作品じゃなかったです。
3回原作を違う版で読んだmidoroも忘れているような
細かいネタを引っ張って来て、
上手いことストーリーの中で生かしたり、
後の展開のために伏線を張ったり、
オリジナルキャラや設定を違和感なく混ぜ込みながら、
原作で語られなかったファントムのバックグラウンドや、
ストーリーの穴の部分も、丁寧に丁寧に
順を追って補足説明(というか創造)してくれているので、
原作で荒唐無稽に見えた突拍子のない場面や、
謎だったファントムの心理、行動、
意味不明の発言にも納得が行きます。

作者が一番語りたかったことは、やはり、
溢れんばかりのファントムへの愛・愛・愛!!!
なのですが、そこで描かれているのは、
原作から乖離してしまった、いい加減なファントム像ではなく、
あくまで原作の細かい設定、原作での発言をベースに
ディテールを肉付けされたファントムなので、
こちらも全然無理がありません。

更に、原作にはなかったファントムの魅力が大・爆・発☆
心情、台詞、立ち居振る舞いなど、
原作の「興奮しやすくて子供っぽくて
マヌケで可愛いファントム」から
マヌケさだけをイイ感じに取っ払って、
純粋さとお茶目さとカッコ良さは残したという、
まさにmidoroの理想のファントムそのもの!でした。

原作にもファントムのカッコいい要素はあったのに、
心理描写に全然触れられてなくて、こちらが全然
感情移入出来なかったせいで、カッコ良さなんて
ほとんど吹っ飛ぶくらいマヌケに見えたものですが、
同じ素材も、料理法を変えればこんなに味が違うのか!
って感じです。

まあ、こちらのファントムは、
ちょっとカッコ良過ぎる気がしなくもないですが、
2004年の映画版ファントムを見て、
胸がキューンとしてしまった人は、間違いなくやられるはずです!
原作のファントムが好きな人も、これくらいなら、
多分許せるんじゃないかと思います。

んー、これは・・・、あれだな!同人誌だ!!!
原作を読み込んで読み込んで、
行間を読み取って読み取って、
「こうだったらいいなあ~!!」
「いや、こうだったに違いない!!」っていう
乙女の夢を山盛り詰め込んだ小説です。激モエ。

そして、ただの夢見がちな同人誌で終わらないのが、
各国を彷徨うファントムを追いかけて、
ワールドワイドな展開になってるところ。
原作キャラもオリキャラも含めて
ファントムに関わる様々な人物が登場し、
彼らの人生や心理も丹念に描かれているので、読み応えあり!
特に原作キャラなんて、設定も行動も原作そのままなのに、
ちょっとしたエピソードがプラスされるだけで、
いきなりキャラが生きて動き始めますね。

時代考証が合ってるのかどうかは
midoroには判断つかないんだけど、
19世紀後半の風俗とか技術についても詳しく
書かれていて、ファントムが学ぶ建築や音楽の描写は、
それだけで面白く読めるくらい。

あと多分、訳も良いです。
翻訳物とは思えないくらい、滑らかな文章。
ファントムの喋る口調も理想的だし!
でも、現代的で読みやす過ぎるので、
逆に、19世紀の人がこんなこと言うか?
こんな風に考えるか?っていう疑問は
ところどころありますが。

ともあれ、ルルーの原作をエンタメアレンジすると
こうなりました!!っていう、大変良い見本です。
ロイド=ウェーバー版のオペラ座もあんなに面白いんだから、
やっぱり原作って、ネタとしては美味しかったんですね。
ただ、書かれた時代が時代だし、ルルーがルルーだから
原作は訳わからん荒唐無稽な話で終わってしまいましたが。

ということで、上巻を読み終わったとき、
スーザン・ケイ様、舐めててすみません!!
midoroのこと、殴っていいよ!

・・・って思ったのに!!

ということで、【下巻感想】

下巻も途中までは素晴らしく良かったです。
原作では一言で済まされてるような、
オペラ座の建設や、当時のパリの荒れっぷりについても
ページを割いて詳細に語られているし、
ファントムを取り巻く人間関係にもホロリとさせられて。
なんだ、ファントム、いい人に囲まれてるじゃん!
世の中悪い人ばかりじゃないよ!とか、
感情移入して、登場人物のことが好きになっちゃったりして、
ここまでは大したツッコミどころもなく、
非常に丁寧で良心的な小説だったのです。

なのに、なのに、なのに!!
クリスティーヌと出会ってからもうダメ。
全然ダメなんですよ!

同人誌もそうなんですけど、
原作からネタとかヒントを拝借して、
作者が自分で掘り下げて作った部分については、
ものすごく詳しくて面白いのに、
原作で実際に書かれていたシーンを焼き直すときは、
「皆がもう知っていることを書いている」という意識があるせいか、
やけに説明が簡単になっちゃって、
サラッと流すだけで終わっちゃうんですよね。
「1回書かれていることを、もう1回書いたって
仕方ないじゃない」って感覚でしょうか。

今まであんなにファントムを取り巻く
人物や事件について詳しく描かれていたのに、
これまでの展開が嘘のように、クリスティーヌ以降の人物は、
取って付けたような簡単な描写しかなされず、
何も魅力がありません。
ただの脇役としてしか存在していなくて、
これじゃ原作と同じ!いや、それより悪いよ!!
支配人2人がどんなにコミカルに描かれるのか、
すっごく楽しみにしてたのに!
マダム・ジリーやメグだってそうだよ!
もっとフィーチャーしてよ!勿体ないよ!

そして、大ショックだったのは、
ここまでこれほど原作に忠実にやって来たというのに、
一番最初に言ったような、原作の展開を無視して、
ネタや設定を借りて勝手にアレンジした、
「作者の素敵な夢のお話」になってしまったのです。
詳しくは、後のネタバレ感想で触れますが、
大河ドラマが突然、甘々の安っぽい昼ドラ、
もしくは少女マンガに変わってしまいました。
上巻が理想的だっただけに、
下巻のこの変貌ぶりには心底ビックリ&ガックリ。
ああ、やられた~、って感じです。

とはいえ、こういう本は多分オペラ座ファンしか
手に取らないだろうとは思いますが、
これを初めて読んだ人でも、
この本をきっかけにオペラ座にハマれるくらいの
面白さ、威力はあると思うし、
変な思い入れがなければ、
ファントムの人生を半世紀かけて追いかけた、
ドラマチックな小説として普通に楽しめると思います。

そして、midoroと違って、
2004年のロイド=ウェーバーの映画が好きな方は、
割とこのラストが許せるのではないかと思います。
2004年版映画は、原作とは違って、
割と男女としての三角関係が成立してるし。

映画のファントムを見て、そのセクシーさにめろっとなったり、
ファントムの想いの切なさに涙したり、
「なんでクリスティーヌはラウルと行っちゃうの!
どう考えたってファントムでしょお~!?
と思った皆様には、この小説、
結構いい線行くと思うので、是非読んでみて下さい。


【以下、ネタバレ&ツッコミ&心の叫び】
       ・
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       ・
       ・
       ・
       ・
ああああああああ、もう、何で原作の設定を
変えるかなー!!不満!!
そのまんまじゃ、わざわざ焼き直した意味がない、
読者を驚かせなきゃ、って気持ちはわかるけど、
いくらなんでもこれは夢見すぎでしょう!
最後、大甘のラブストーリーじゃないですか!
これだから、女性作家は!とかまた偏見言っちゃうよ!

まず、ファントムがどんどんやばくなる。
猫を拾ったあたりで、これはいかーん!!
と思いました。
上巻の、自分が迫害を受けて来た分、
女子供や動物、貧乏人、弱者に優しいファントム、という
キャラ設定には説得力があったと思うけど、
いくらなんでも、猫拾って可愛がるのはファントムじゃないだろう!
拾ってその後適当に放っておくならともかく、
いちゃいちゃしてるし。撫でたり笑ったり抱き上げたり。
猫がちょっとワガママやっても、笑顔で許すファントムって!?

そして、クリスティーヌ、猫にやきもち焼いてるし。
嫉妬してファントムにあたりますが、
ファントム、何のことだかわからずキョトン。
クリスティーヌも、16、7歳かと思いきや
この小説では20歳にもなるというのに、更に夢見がちで
天然で小さくて華奢でか弱い少女みたいになってて、
ファントムの気持ちを察することが出来ません。
これも何というか、少女マンガのステロタイプだよなあ。

ファントムがクリスティーヌといると
好き過ぎておかしくなっちゃうから
クリスティーヌをわざと遠ざけようとしたときなんて、
私のこと嫌いなんだわ!とかって誤解して怒ってみたり。
ああ、痛いし痒いよ~!!!
止めてくれ、恋の鞘当てみたいな展開!
midoroもこういう見え見えなのは嫌いじゃないですが、
オペラ座にそんな恋の駆け引きは要らないんだ!

ファントムも、上巻のクールなカッコ良さは
どこに行っちゃったの?ってくらい、
下巻ではマヌケさが全開になって来ます。
恋に狂った馬鹿者として読めなくもないけど、
ファントムとクリスティーヌが一緒に歌おうとする場面なんて、
ファントムは花嫁が登場する歌を選んで、
気分を出すために、これを着て歌いなさい、
とか白々しく言って、花嫁衣裳を出して来たりします。
だから、おかしいだろ?!

何の疑問も持たず、おとなしく衣装を着るクリスティーヌ。
そして歌い出しますが、ファントムが途中で
ストップかけます。不思議がるクリスティーヌ。
ファントム、このまま続けたら、
犯してしまうところだった
って、ヤメロー!生々しい!!ハーレクインか!
そういう性的な匂いが一見感じられないのが、
オペラ座のいいところなんだってば!!

とにかく、midoro的には、クリスティーヌはファントムに
男性として惹かれちゃダメなんですよ!!
音楽の天使としては慕っても、1人の男としては愛せなかった、
彼に寄せるのは尊敬と同情、
そして憐れみの念じゃないと嫌なんだよー!!!
どっちかというと、女としての愛情じゃなくて、母性でしょう!

なのに、クリスティーヌもう、
ファントムにめろんめろんですもん!!何コレ!
地下ではファントムの世話を甲斐甲斐しく焼いてみたり、
触れられそうになってドキドキしたり、
ファントムがいないと寂しい、1人にしないで・・・。
って、原作と正反対じゃん!!
優しくてハンサムで非の打ち所のない彼より、
なぜか危険な香りのするあの人に惹かれてしまうの・・・。
ってもう古今東西!ベタ過ぎますって。

一番ゾッとしたのは、
ファントムが初めて愛した女性、クリスティーヌの顔が
ファントムの母親と瓜二つだったという設定。
これ、すっごい嫌なんですけど・・!!
マザコンていうか、ほんとファントムは母親以外の
誰にも心を開けなかったみたいじゃないですか。
全然母親と関係なくて、ただ歌声とクリスティーヌ自身の
魅力に惹かれた方が、よっぽど初めての「恋」って感じで
いいと思うんだけどなあ。なんで、こういう分かりやすい理由を
設定しちゃうんだろ。

それから、クリスティーヌが産んだ子は、
ファントムの・・・っていうのも嫌!!
2人はヤッちゃいけません!!!
ファントムの才能と、本来そうあるべきはずだった
美貌を受け継いだ子、っていうのは
普通のメロドラマだったらお約束のネタだし、
それでいいけど、オペラ座ではダーメー!!
原作の、クリスティーヌがファントムにキスしたといっても、
額だけで決して唇は許さなかった、っていう硬くなさがいいの!
なのに、ファントムはそれで大喜びして
救われちゃった、っていう切なさがいいんだよー!!

あと残念なのは、ラウル、キャラ弱ー。
もうちょっと良く書いてあげればいいのに、
作者はファントムのことしか眼中にないので、
ラウル踏んだり蹴ったりです。
原作ではいいとこのおぼっちゃんで
右往左往するキャラなのに、やけに悪い人になってる。
友人に向かって言ってましたよ!
「この酔っ払いの豚野郎!」
ぶっ、!ぶた!?
ラウルはそんなこと言わないよー!!紳士だよ!?
ラウルはクリスティーヌ以外の女を知らない、とか
またそういう小ネタも要らないっての!

ということで、散々文句付けましたが、
誉めるところも沢山あります。

クリスティーヌと出会って、
恋に狂ってからのファントムには全然魅力を感じないのですが、      
それまでのファントムはひっじょーに良かった。
萌えです。大萌え。

癇癪持ちで怒りにすぐ我を忘れたり、
意外に涙もろくて、ところどころ泣いちゃったり、
天使の純粋さと悪魔の狡猾さを合わせ持っていて、
貧しい者や病気の子供、弱者には優しいファントム!
徹底してジェントル、かつユーモアがあって知性的。
天才的なマジシャンで音楽家で建築家。
痛々しいくらいに痩せてて骨ばった体で、
劣情をもよおさせるくらい、セクシーな魅力に満ちた
細くて長い優雅な指、仮面を付けた怪しい魅力の
闇の貴公子ってたまらんですね!!

ペルシャの太后が、ファントムの顔のこと、
目を背けたくなる醜さは、一種の魅力だって
言ってるけど、ほんとにそんな感じ。
さすが、太后!分かってらっしゃる。
醜いもの、危険なもの、妖しいものは魅力なのです。
でも、太后レベルの女だからそれを言えるわけで。
クリスティーヌみたいなほんの小娘は、
そういう魅力に気付いても、怖気づいて
逃げ出すのがオチだと思われます。

midoro的に一番嬉しかったのは、
ちゃんとファントムの素顔を徹底的に醜くしてくれたことですね。
やっぱファントムは醜くないとダメですよ!
2004年の映画では、一見
ハンサムマンになっちゃってたので、
ファントムの苦悩が全然伝わって来なかった。
醜ければ醜いほど、いいんですよ。歌が引き立つから。

仮面を付けてるとそのずば抜けた知性や
音楽で怪しい魅力を漂わせて、
女の子をメロメロにしちゃうファントムも、
仮面を外すと、途端に見た者は恐怖で口が利けなくなる。
そのギャップがファントムの苦悩をいや増すわけで。

で、顔に関しては文句なしだったんですけど、
若干、ビジュアル設定の変更ありましたねー。
なぜかファントム金髪☆になってるし。
これはちょっとイメージ違う・・。
せめて黒髪でいて欲しい。
原作では、ほとんどハゲなんだし・・。

あと、すごい長身ってことになってる。
クリスティーヌがファントムの身長に改めて
気付いてドキッ☆としちゃう場面があります。
原作では身長に関する描写がないので、
何ともいえないけど、多分中背じゃないか?
midoroは黒髪・痩せ・中背推奨派ですけど。

ストーリー的には、ファントムの生い立ちの辺りなんて、
もう可哀想で可哀想で泣けるったら・・!
こういうことがあったから、あんなおかしく育っちゃったのね!!
って思わず、この展開がオフィシャルだと思ってしまいそうです。
カマ掘られそうになるファントムには、
イ、イヤー!!マジ逃げてえー!
と絶叫しそうになりました。
ここでもし掘られてたら、ファントムの人生も
ちょっぴり変わっちゃったような気がしなくもないですが。

最初、ファントムの母は、悪魔のように醜いといっても、
動物と違って、知性があって自分を慕ってくれる
小さな子供に良くこんなひどい仕打ちを出来るなーと
思いましたが、でもやっぱり母は強かったですね。
恐れながらもやっぱりファントムのこと愛してたし、
石工のマイスターもファントムのことを息子のように思ってたし、
ペルシャ人もファントムの素顔を知りながら、
段々普通に友達みたくなってるし、
ほんと、タイミングさえ上手く合えば
ファントムだって幸せになれたんじゃないのかなー、
っていうのがすごく切なくて上手です。
結局、ファントムの周りの人は、顔の醜さのことも
仮面のことも全然気にしてない人たちばっかでした。

一番良かったのは、やっぱりペルシャ人との掛け合い!
最初は「お前」とか言われて、
年下のファントムに思いっきりバカにされてるダロガだけど、
段々、ダロガの正直さとか公平さとか優しさに触れて、
ファントムも心を開いて行くのが良かったあ!
「君」って言うようになって、冗談を言ってからかったり、
笑ったり、ダロガの前で泣いちゃったり。
ファントムが無茶苦茶やって、ダロガが諌めるという。
これ、原作そのままじゃないですか~!!
ああっ、たまらん!この2人の掛け合いは!
ダロガの人の良さ、天然っぽさも萌え!

原作で読んだときは、
「謎のペルシャ人」が突然登場したり、
「ペルシャの皇帝に仕えた」とかいきなり言われるので
ハア?何その適当な設定?と思って、
「皇帝を楽しませて寵愛を得た」
「権力を握って大勢の命を奪った」とか
「投げ縄の達人、首絞めのプリンス」とか
「鏡の拷問部屋を作った魔術師」
「天才的な腹話術師」とかいう説明が
いちいち荒唐無稽でツッコミどころ満載だと
思ったけど、この小説みたいに
きちんとディテールまで書き込んで行くと、
全然おかしくない。

あ、1個だけツッコミどころがあった・・。
ファントムが、敵対するペルシャの宰相を
暗殺しに行くシーンがあるんだけど、
ファントム、サソリを探してるのに全然見つからなくて、
なかなか戻って来ないから、
一緒に行った人たちが先走って殺しちゃったら、
ファントム憤慨してるんですけど、そりゃ先越されるわ!!
てゆーか、何でサソリを使わにゃならんのですか!
暗殺にはサソリ!?それが殺しの美学ですか!
ファントム先生!

そして、せっかく捕まえたのに、役に立たなかった
サソリを箱に入れて、部屋に持ち帰り、
その箱を「気をつけろ」とか言ってダロガに開けさせます。
ダロガ、もちろん刺されます。
一生懸命、看病するファントム!
「だから危険だと言っただろう!」
って、刺されるに決まってますー!!!!!

この小説は、原作と違って、
こういう間抜けなツッコミどころはあまりなかったのですが、
ここだけは放っておけませんでした。

最後にまとめると、やっぱmidoroは基本的に、
どんなにファントムがクリスティーヌのことを想っても、
やっぱり報われない、哀しくて切ないオペラ座の物語が
好きなので、この小説はオペラ座としては認めたくないです。
これはオペラ座ではないし、これはファントムではない、と思う。

別に原作至上主義というわけではないんだけど、
ファントムにはこうあって欲しいというイメージがあるし、
これを変えたら、主題が違うし、物語が変わってしまって、
この物語自体の意味がなくなる、と思う部分があって、
このラストがそうだと思います。

ファントムが報われないからこそ、オペラ座は心に残るのだし、
どんなにファントムの才能や歌声が素晴らしく、
守護天使、保護者のような存在としての安心感に
クリスティーヌが心惹かれることがあっても、
彼女が見てしまった仮面の下の顔の恐ろしさを
忘れてしまうことは決してない。
「赦し」や「尊敬」「憐れみ」という感情から生まれた
愛情はあっても、「ときめき」や「恋」の感情はない、
というのがmidoroのオペラ座の定義ですので。

好き勝手言ってますが、↑のような観点からすると、
この小説は微妙であった、ということで、
どうかご容赦下さいませ!

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March 14, 2005

あほみどろの美容院。

髪型も洋服も、オシャレとは到底申せぬmidoro、
せめてこざっぱりとしていようと、
1ヶ月に1度は美容院に行くように心掛けています。

でも美容師と会話するのが苦手。
洋服屋の店員と同じくらい気を遣います。
どうでもいい実のない会話をするのが下手くそで、
ああどうしよう、何て返そう、と焦って疲れるし、
ツッコミ損ねたり話題が尽きたりして
変な沈黙が流れるのも辛い。
出来ることなら、なるべく黙って過ごしたい。

しかし、あまりに仏頂面してて、
美容師の機嫌を損ねても、手を抜かれるか、
変な風にカットされたりするんじゃないかと怖くて、
ついおどおどと媚を売るような態度になってしまいます。
要するに、気の利いた会話も出来ず、
髪の手入れも悪いし、服装もダサいし、
とにかく見た目も中身も女として格下

そうすると、そんなmidoroを憐れんで
すごく優しくしてくれる人と、
完全にmidoroを舐めてかかって
馬鹿にして来る人と2タイプにはっきり分かれます。
前は、可哀想なmidoroに気を遣ってくれて、
色々話しかけてくれる人にカットをお願いしてたので、
逆にしんどかった。
ああ、どうか私のことは放っておいてーと。

最近、ずっとお願いしてる人は後者のタイプなので、
midoroってば、客なのにこんな扱いを受けていいの!?
って時々自分でびっくりくらい馬鹿にされてます。
多分美容師本人にはそんな意識はないんだろうけど。
それでも何で切ってもらってるかというと、
この人はmidoroなんかと会話なんかしたくないので
ほとんど無言でカットしてくれるのです。
それがありがたい。おとなしく普段読めない
女性誌をじっくりと読んでいられます。

この美容師はほんと失礼な人で、
たまにmidoroに会話を振って来て、
midoroもそれに答えることがあるのですが、
他のスタッフに呼ばれると、
midoroの話の途中でさっさと行ってしまいます。
そして、何事もなかったかのように戻って来て
また切り始めます。

普通だったら、「すみません、ちょっと失礼します」とか
「お話の途中で、すみません」とか
戻って来て「すみません、何のお話してましたっけ?」
という会話があって然るべきだと思うのですが、
そんなもん一切なし。
最初はビックリしましたが、midoroも段々
慣れて来たので、最近は気にせず雑誌を読み続けてますが、
これって相手がmidoroだからなのか、
誰にでもそうなのか気になります。
こういうのって、嫌な人は嫌だと思うんだけどなー。

あと、midoroが貧乏臭い服を着てると、
「いつも薄い服着てますよね」と笑われます。
これは単に事実を言ってるだけで、
midoroの被害者妄想かもしれませんが、
どうもその笑顔が嘲笑ってるぽい。
「いつも荷物多いですよね」とかも言われますが、
一般的には「荷物多い=ダサい」なんだし、
わざわざ指摘しなくてもいいと思うんだけど。

「midoroさんって、ピノキオみたいですよね」と
別のスタッフに言われたこともあります。
・・これは「可愛い」とでも誉めてるつもりなのか?
と、良い意味に解釈しようと思いましたが、
一応、「どの辺がピノキオなんですか?」と聞いてみたら、
「なんかねー、動きがカクカクしてるからー」と言われました。
え、それ誉めてないよね・・?そう言われて喜ぶとでも・・?
客が喜ばなさそうなことを何でわざわざ言うかなー。
この人も、今どきのギャル(古い・・)なので、
多分midoroのことを馬鹿にしてます。

そんで、今日も美容院行って来たんですが、
またやられましたよ。いつもの美容師に。

「この髪型は手を抜くと、
浮浪者みたいになっちゃうんで、気を付けて下さいねー」

ふ、浮浪者・・!?
そんなこと、客に言ってもいいの!?
普通に、「だらしなくなっちゃう」とか
「バサバサしちゃう」とか言えばいいんじゃないの!?
大体、何でそんな微妙な髪型にするんだ!
「これなら手を抜いても大丈夫!」くらい言えやー、ごるぁー!
midoro、完璧舐められてます。
いくら失礼な人でも、他のお客さんにはそんなこと言わないよね?

この人は多分、
「私がせっかく綺麗に切ってやってるのに、
こいつはろくなスタイリングもせず、小汚くして来やがって」
と思ってるに違いありません。
切る前は「うわー、またぼっさぼさになっちゃいましたねー」って
言われるし、帰り際には「スタイリング頑張って下さいね」とか、
「上手くスタイリングすれば、大丈夫なはずなんですけどねー」
とか言われるし。
努力しないmidoroがいけないんでしょーか。

そういえば、midoroはフリマに出たとき、
ゴザ持って、大きい紙袋抱えて、
灰色の服着て、カートを引いてたら
「浮浪者にしか見えない!!」と仲間たちから
大笑いされたという前歴を持っています。
そのときは、普段あまり笑わないような人を
本気で笑わすことが出来たので、
「まあフリマだし、実際汚いカッコだし」と思って
ウケたのがちょっと嬉しくなっちゃったりもしたのですが、
美容院に行くときは、美容師たちのチェックって厳しそうだから、
気を遣って、いつもよりはちゃんとした服を着て
髪の毛もそれなりにして行ってるつもりだったのに。

なのに、浮浪者という単語が出て来るということは、
midoro自体にやはり何らかの浮浪者要素が
存在するということですね。
隠してても、彼らの目にはバレバレなんですねー。

実際、小汚い生活をしているのは本当なんだけど、
外では取り繕ってるつもりだったので、
そんなに滲み出しているとは思わんかった。
気を付けないと・・。
まあどうせ気を付けても、バレるとは思うけど・・。

このことを前述のフリマメンバーに話したら、
また、ものすごいウケたので、
ネタとしては美味しいからいいんですけどね。
次は一体どんなひどいことを言われるか、
ちょっと楽しみです。

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March 13, 2005

「レディ・キラーズ」感想。

作品の評価:☆☆☆
好き度:☆☆☆☆

コーエン兄弟とトム・ハンクスが組んだ本作、
55年の「マダムと泥棒」のリメイクだそうですが、
一応、クライム・コメディの体裁を取っているのに、
コーエン兄弟が撮ると、どうしてこう
現実味が薄くて「現代の寓話」みたいな
怪しい作品に仕上がっちゃうんだろね!?

「犯罪史上、最高の頭脳を持つ男――《教授》。
完璧だった彼の人生は、フルスピードで破滅していく。
たったひとりの老婦人のせいで…。」

他の方の感想を見てたら、
悲しいくらい評価の低いこの作品ですが、
宣伝時の派手なコピーとか鵜呑みにしてたら
そりゃガッカリさせられますって。
「オーシャンズ11」じゃあるまいし、
コーエン兄弟が、そんなドラマチックで真っ当そうな
映画撮ったり、直球で「破滅」とか描くわけないじゃん。
このコピーがカッコ付け過ぎなのが悪い。
煽るのもいいとこ。

大体、「マダムと泥棒」はわかんないけど、
「レディー・キラーズ」の「教授」は
「最高の頭脳を持つ男」なんかじゃなくて、
ちょっと小賢いだけの詐欺師みたいなもんでしょ?
「完璧だった彼の人生」なんて、
どこにも描かれてないんですけど。
いつもどおり、そんな爆発的な面白さはないけど、
思わずニヤリとしちゃうような、コーエン節が満載の映画です。
あまり期待しないで見るが良いです。

最初の方、映像がちょっと綺麗過ぎて、
怪しい石像?銅像?とか、橋の下を通るゴミ運搬船、
ミシシッピ河とか全部CG臭いし、
なんかゲームの世界みたいに嘘っぽくてあれあれ?
と思ったんだけど、寓話っぽくするために
わざとそうしてるのかな?

そして、あちこちに散りばめられてる
ブラックジョークや皮肉、アホネタ・小ネタが大好きです。
コーエン兄弟の映画は、自分がアメリカ人だったら、
もっと面白かったんだろうな~といつも思ってしまう。
多分、台詞に元ネタがいっぱいあって、
分かる人だけ笑える、っていうのが多いのでしょう。
教会でのゴスペルのシーンとかも、
なんか含みがあるのか?って感じでした。

後半、出ました!コーエン節、炸裂!
「またまたそんな馬鹿な~」って言いたくなっちゃう
とんとん拍子の無茶苦茶っぷり。
ふざけてるんだろうけど、案外真面目なような気もするし、
どこまで狙ってるんだか狙ってないんだか、
判断に迷うとこが大好きです。
使ってる小道具や設定がちゃんと後の伏線に
なってるのはさすが。

トム・ハンクスは何でもこなしちゃう
器用さと上手さがいやらしくて、
あんまり好きじゃないんだけど、
この間見た「ターミナル」、嫌いながらも良かったので、
これも見てみたら、やっぱり「教授」役、いやらしかった。
いかにも「私、怪しい役でしょ?」みたいな
気持ち悪い笑顔とか、謎のチョキチョキジェスチャーとか。
でも、流暢で持って回った喋り方で、
いかにもインチキ臭い知識を滔々と語ってると、
その胡散臭さに思わず萌えっとしてしまい、
そんな自分がちょっと恥ずかしかったりして・・。

他の仲間も、どいつもこいつも抜けてて
役に立たなさそうでイカシてます。
あ、「将軍」はカッコいいです!シッブイ!シビれる!
スパイダーマンの編集長役、
J.Kシモンズもいい味出してます。

そしてやはり音楽はいいですね!
ゴスペルと南部音楽?
「オー・ブラザー!」もだけど、サントラ欲しくなっちゃう。
音楽はともかく、作品の評価としては
「オー・ブラザー!」でさえ微妙だったみたいだし、
「レディー・キラーズ」も音楽以外はダメなんだろうけど、
midoroはコーエン兄弟、丸飲みなので何でもいいっす。

見た端から忘れて行っちゃうような、
くだらなさと馬鹿ばかしさ、それから
ブラックジョーク満載のくせにほのぼのしてるし、
なぜか漂うおかしみ&切なさも。これがいいのです。
それにしても、リメイク元の「マダムと泥棒」と
どのくらい違うものなのか比べてみたいなあ。
設定を借りただけで、後は全然別物かな。やっぱ。

あと、良かったのがDVDの作り!
引用部分はちゃんとカッコ付けてあったり、
字幕の訳も良かったです。特に詩のところとか。
それと、メニュー画面のためにわざわざ
イメージ映像を作ってあって、偉い!
音楽と合っててカッコ良かった。
midoroはメニュー画面で本編の映像が
流れちゃって、先に見せられてしまうのが、
すごく嫌いなので、こういのは嬉しいです。
DVDにも凝って手をかけて作ってある映画っていいですね。
特典の「マンソン夫人の愛のムチ」も良かったです。


【以下、ネタバレ注意!!】
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
黒人のマンソン夫人は、いつも
「ボブ・ジョーンズ大学」に寄付をしてるんだけど、
これって何!?皮肉なの?風刺なの!?
ボブ・ジョーンズ大学って人種差別を
堂々と公言することで有名で、
異なる人種間の結婚を禁じる校則を
作ったりしてる学校なんだけど。
これ、アメリカ人なら
「うっわー!キッツー!出たー!」って感じ!?

あと、「ヒッピホッピ」とか「バカボンヌ」とか、
将軍のドーナツ屋が「ハイホー・ドーナツ」とか、
こういう小ネタが大好きです。
「大鴉か!」って「教授」が言うシーンでは、
ずっとポーを引用してたから、
元ネタが分かったのは嬉しかった。

それとブラックジョークがやっぱすごい!
CM撮影で犬に爆撃かまして、
ガスマスク付けさせたら呼吸困難起こしちゃって
犬を殺しちゃうなんて、普通の映画じゃあり得ないよ!
また犬がいい演技するんだ!これが!
ヒクヒクしちゃって、超ラブリー!!
「動物愛護団体の奴から隠せ!」って言ってるけど
ほんと真っ向から動物好きに喧嘩売ってます。
犬に心臓マッサージと人工呼吸しようとして、
口をぐいっ!舌をぐいっ!ってするシーン、
マジですごいんですけど!!

可愛い可愛い猫の「ピクルス」が
爆発で吹っ飛んだ指を咥えて行っちゃうのも
超ブラック!これ、猫好きはたまらないでしょ!
ギャー!!イヤー!!って。

クビにされて上司に許しを求めるシーンで
買収と甘いものとお詫びのカード「I'm sorry」
を全部まとめてやっちゃうのもツボ。
あのカードの絵がまた!!
これでクビを免れたのも笑えます。

最後、怒涛の5連続死も完璧です!
んなアホな!!って流れるような展開で、
特に、「将軍」の「ハト時計にビックリ→煙草ごっくん→
コップに入れ歯→階段落ち」のスピード感と
続けざまの4段オチが素晴らしい。

ゴミ袋から死体の足2本が
思いっきり突き出しちゃってるのも
「スケキヨ」的でナイス!!
その死体をゴミ処理場へ向かう船の上に
落とすシーンも、またか!と毎回笑ってしまいました。
「教授」が橋に引っかかって
マントが鴉のように舞うシーンなんて、
あまりのエレガントさにうっとり。
ゆっくりと「教授」が落ちていくのも
なんかもう詩的というか、綺麗だったあ。

ということで、midoro的には満足な作品。
盛り上がりに欠けるとか、ジョークが冴えないとか、
パンチが足りないとか、もうどうでもいいんです。
コーエン兄弟バンザーイ!!

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March 12, 2005

「BU-A・BU-A ブーアブーア(銀座)」

銀座一丁目駅の方にある、
和風バーというか、飲み屋さんというか。
お茶とビールをブレンドした「茶ビール」、
お茶を使ったカクテルや、
プーアール茶で煮込んだ角煮など、
いかにも女性の好きそうなメニューが並びます。

予約したとき「場所が分かりにくい」と
言われていたので、しっかり地図を片手に
向かったのですが、それでも思わず
通り過ぎそうになりました。
大きな通りに面してなくて、脇道に入ってから、
更にちょっと脇に入ったようなところに
ひっそりたたずんでいる、小さなお店です。

中は19席ということで、予約が必須っぽい。
うろ覚えですが、6~8人用の個室が1つ、
カウンター5席と4人用テーブル1つ、
2人用テーブルが1つと、かなり手狭なため、
椅子も小さめで、荷物を置くスペースがあまりない。
すぐ横が厨房だし、トイレはドアを開けると
人にぶつかっちゃうし。
少々落ち着かない雰囲気でした。

お料理・飲み物は量が少なくて、お値段若干高め。
お茶のカクテルは750円、餃子は3個で500円。
なぜか春巻きとか皆3個入りです。
女性2~3人で行くのがオススメかな。
沢山食み食いする男性がいると辛いかも。
4人で行ったのですが、2~3杯飲んで適当に食べて
1人4,000円くらいでした。

お味の方は普通です。
お茶を使った料理以外は、どうってことのない
おつまみ系メニューだし、特に美味しいということもなく。
じゃあ何がいいんだ、というとやっぱり
お茶を使ったメニューが色々ある、ということですね。
それも別にすごく美味しい!っていうわけじゃ
ないんだけど、とりあえず物珍しいから。
ぐるなびのクーポンを持って行ったら、
お茶ビールのサービスがありました。
これは結構美味しいかも。抹茶かな?

05-03-11_21-39midoroは「みどり」というカクテルを
頼んでみました。
だって、一応「あほみどろ」だし・・。
そしたら、なんとキュウリの細切りが
ぷかぷか浮いてます!
ジンかライムか分かりませんが、
爽やかな感じのカクテル。
面白いけど、飲んでるとキュウリが口に入り、
唇からだらーんとぶら下がってしまいます。
これは食すべきなのかどうなのか。
意中の人とこちらに行くときは、
このカクテルは避けた方がいいかもしれません。

デザートにぐり茶のカステラ、
ジャスミン茶のゼリーを食べました。カステラ旨い。
ジャスミン茶はちょっと甘過ぎるような。
最後にぐり茶もサービスで出て来ました。
「ぐり茶」って名前がまたmidoro好みです。
静岡のお茶だそうですが、
苦味がそんなになくて飲みやすかったです。

料理や飲み物が出るの遅かったりもしましたが、
お店の人の感じがいいので、
まあまあ良いお店でした。
ランチとティータイムも営業しているそうなので、
今度は昼間にカフェとして利用してみたいです。

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March 07, 2005

あほみどろの終末、違った週末。

休みの日は、人と何か約束をしていないと
どこにも出て行けません。
図書館行こうとか買い物行こうとか
美容院行こうとか、休みの前日は気合入れて、
色々自分目標を立ててはみるものの、
いざ起きてみると、服を着替えるのすらめんどくさくて、
ましてや化粧なんて絶対出来やしません。
特に冬なんて寒いし眠いし・・。

ということで、一歩も外に出ないどころか、
カーテンさえ開けないで、暗くて汚い部屋にずっと
閉じこもっています。そんなmidoroの週末。

【3月4日(金)】

20:00 珍しく飲み会がなかったのでおとなしく帰宅。
21:00 ビデオ鑑賞。
23:00 ネット。ブログ書いたり巡回したり。
2:00  就寝。金曜にしては早めだ。

【3月5日(土)】

14:00 起床。あれっ!?12時に起きられるよう、
    テレビの目覚ましタイマーをセットしてたのに、
    音がしなかったぞ?なんで?
    あっ、昨日ビデオ見たとき外部入力にしたままだった!    
    いきなり予定崩れて色々やる気を失う。
    ちゃんと起きてても、やることは一緒なんだけどさ。

15:00 パソコン立ち上げてチェック。
    昨日買ったベーグル1個とスープで朝食。

17:00 1ヶ月前に通販で買った本棚をいい加減組み立てなきゃ。
    組み立てに必要なスペースがないので、
    前段階として掃除を始める。半年ぶりくらいに掃除機かけた。
    こいつ全然吸い込まなくなってやがる・・。
    そういえば洗濯もしなきゃ。

20:00 やっとスムーズに歩けるスペースが出来た!
    今からドスバタと本棚を組み立てると
    ご近所に迷惑だから、明日にしよう!
    という言い訳でもうやーめた!
    ああ、床に転がって体を伸ばせるって素晴らしい!
    洗濯物も干して、今日は一仕事終えた!
    という充実感に浸る。
    今まで干してた洗濯物はめんどくさくて畳まずに
    とりあえずベッドの上に。 

21:00 ネット。ブログ書いたり巡回したり。
    ベーグルもう1個食べて夕飯代わり。

1:00 明日は美容院に行こうと思ってたけど、今晩から
    雨とか雪だというし、寒そうだからやめようかなー。

3:00 寝なきゃ寝なきゃと思いつつ、ネットがやめられん。

6:00  さすがに座りっぱなしで体中が痛くなって来た。
    腰と膝が痛い!起き続けてると腹が減って
    気持ち悪くなったので、寝る直前にチョコ食って
    余計気持ち悪くなる。

7:00  畳んでない洗濯物を端っこに寄せながら布団に入る。
    雑誌を読みながら就寝。
   
【3月6日(日)】

14:00 起床。あれっ!?今日はちゃんとテレビを
     4chに合わせてから12時にタイマーセットしてたのに!
     音が出ても出なくても関係ないじゃん!
     どうでも良くなってまた寝る。

16:00 改めて起床。早速パソコン立ち上げる。
    買い物に行ってないので食べる物がない。
    2ヶ月前から冷凍庫に入ってたハンバーガーと
    スープで朝食。電子レンジ入れすぎてボソボソだ。

17:00 よっし、本棚をいい加減組み立てよう!
    これが玄関を塞いでいるせいで、
    1ヶ月間まともに靴も履けなかった。
    同じ本棚を買うのは2回目なので、
    要領が分かってて今度の組み立ては早いぞ!

18:00 とりあえず、散らばってる本やら雑誌やら
    ずっとダンボールに入れてあった同人誌やらを本棚に納める。
    山ほどある書類やカタログ類は、本棚用に
    収納ボックスを買って来ないことにはどうにもならんな。

19:00 テレビ見ながらネット始める。腹減って来たなあ。
    あ、賞味期限の切れた「大ばかうけ」を発見!
    5個くらい食べて空腹を癒す。

21:00 テレビ見ながら眉を抜いてみたり。

23:00 ショウビズカウントダウンが始まる前に風呂に入っておくか。
    腹減って来たけど、風呂から出てからでいいや。

0:00  晩御飯の準備。今日は冷凍ししゃもと冷凍いんげんと
    スープと玄米飯。まとめて電子レンジでチン!
    いつもどおり貧相だけど、夜遅いからこんなもんだな。
    よし、準備万端!食べながらショウビズ見よっと。
    あれ?始まらないなあ、ニュースやってるよ。
    時々前の番組伸びるからなあ。

0:30  ・・??始まらない。今日はひょっとしてないの?

1:00  ああっ!テレビ、12chじゃなくて、4chのままだった!
    もー、何やってんだよ!
    チャンネル違うことくらい気づけよ!この糞みどろ!
    
2:00 またネット。これだけネットやってるのに、
    週末の飲み会の場所探してなかった。あー忘れてた。
    もうめんどいから明日でいいや・・。
    ベッドの上の洗濯物も、畳むの明日でいいです。
    洗わないけど食器だけ流しに持って行って。

2:30 まだネットしてるし・・。いい加減寝ます。明日起きれない。

3:00 布団乾燥機かけつつ布団に入り、温まったら就寝。

とまあ、なんか改めて書いてみると死ぬほど腐ってて
今更ながら、ちょっと恥ずかしくなって来た・・。
今週はまだ、「本棚の組み立て」をこなしたからいいけど、
いつもはほんと寝てるかビデオ見てるかだもんなー。

世間の女子様は、約束のない休みの日って
一体どんな生活を送っているのかしら。
・・紅茶入れてみたり、パン焼いてみたり?
midoroみたいなのはやっぱいませんかね・・?

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March 06, 2005

虚構新聞社。

“係長こそセクハラ”新年会で市職員、石鍋で殴る

 兵庫県宝塚市は4日、上司の係長(37)をビビンバ用の石鍋で殴ってけがをさせた市民課の男性職員(42)を、減給10分の1、1か月の懲戒処分にした。

 市人事課によると、同市内の焼き肉店で1月28日、課の新年会を開いていたところ、この職員が突然、石鍋(直径20センチ)で係長の後頭部を2度殴り、8日間のけがを負わせた。係長は2針縫うけがで1日入院したが、警察への被害届は出さなかったという。

 この職員は普段から、女性職員に対するセクハラ的な行為を係長に繰り返し注意されていた。市の聴取に対し、職員は「新年会の席上、係長が女性職員のブラウスを引っ張るなどしており、係長こそセクハラをしていると思ってカッとなった。今は、反省している」と話しているという。

 新年会は女性を含む18人が参加。係長に対するセクハラの訴えはなかった。
(読売新聞) - 3月4日20時34分更新

***************************
この記事、絶対、『虚構新聞社』の嘘ニュースだと思いましたよ!
現実の記事とは思えないアホっぽさです。
たまにあるけど。

嘘ニュースを扱っているサイトは沢山あるけれど、
midoroは『虚構新聞社』の記事が一番好きです。
(→無断リンクです。すみません。)
ここのニュースには、本サイト以外でたまたま出くわし、
ウッソー!と思いながらも、うっかり信じちゃって
コピペしてからやっと気付いたことがあります。
そんなわけあるか!と思いながらも
ほんとにこういうことってあるんじゃ・・?
てゆーか、あるよね!?と思わせる、
「現実は小説より奇なり」的リアルさがあります。
でもやっぱ嘘なんですけどね。

ただ単に「嘘の記事」なだけじゃなくて、
「思わず笑ってしまう記事」であるところもすごいです。
扱ってるネタがいつもシュールで、
ユーモアセンスがものすごい。

他の嘘ニュースは「面白いもの書いてやろう」
という雰囲気が全体的に漂っているので、
こちらも構えてしまって、案外笑えなかったりするのですが、
「虚構新聞」は本物のニュースと同じように、
別に「読者を騙してやろう」「笑わせてやろう」という
意図はなく、ごく真面目に書いた文章のように
見えます。(一見ね。)

これが「ネタだ」という気負いや意気込みを
ほとんど感じさせないサラッとした文章でありながら、
ちゃんとオチはあるのがこれまた本物っぽいです。
上記の本物のニュースだと、
「係長に対するセクハラの訴えはなかった。」
これって絶対オチですよね!
本物のニュースもどこまで記者が狙って書いてるのか
今ひとつ掴めないのですが、
虚構新聞もそんな感じなので、しまった笑わされた!
うっかりやられた!ってことが多いです。
真面目っぽくこういうアホなことを
やっているのって大好き。

体裁も文章も上手で、読んでて全然違和感ないし、
特に「PSP」の記事にはヤラレました。
今掲載されてる「バウムクーヘンの天日干し」も
写真が可愛すぎ!!いいなあ、干しバウム。

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映画「オペラ座の怪人(1925)」感想。

【原作本の内容に若干触れてますので、
未読の方、お気を付け下さい】

1925年、ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」が
初めて映画化されました。
その後、何度も映画化されてますが、
ストーリーや設定をいじってある物が多いので、
これが一番原作に忠実、かつ原作の雰囲気を
イメージどおりに再現している作品だと思います。
これこそ「オペラ座」の原点だ!って感じ。

原作にはないシーンや衣装、小道具を追加して、
それがロイド=ウェーバーの舞台に
そのまま採用されてたりするので、
彼はこの映画の美術設定を基に舞台を
作ってるはず。オペラ座や地下に降りて行くシーン、
水路に小舟、ファントムの部屋なんて
ほとんど一緒なので、現代版にそれほどの
影響を与えた映画っていうだけで見る価値ありますね。

1925年版は近所のヘボいビデオ屋には
もちろんなかったので、ヤフオクで購入しました。
モノクロの映像が昔っぽくて風情があります。
というか、撮られたのも昔ですしね・・。
映画の舞台となっているのは1880年ですが、
こっちから見てると1880年も1925年も一緒というか。
2004年の映画でやってたような
嘘臭い昔っぽさがなくて、ごく自然でした。

始まってしばらくしてから気付きました。
あっ、サイレントだっけ・・!
そういえばそうですよ!!昔の映画見ないから
すっかり失念してました。
歌を扱った映画で歌がないというこの矛盾。
でも、どうにかなるもんですね。想像で補えました。

あと、台詞を喋れない分、英語字幕で
短く説明しなきゃいけないので、
日本語の字幕がなくても分かるくらい、
簡単な英語に全て置き換えられてます。
というか、日本語字幕がでかすぎ!!
画面の下1/3くらいの大きさがあります!
しかも、映像に容赦なく字幕が被せられるので
画面が白っぽくなると、文字が読めません!!
昔のビデオってすごい!

でもほんと、こんなに情報量が少ないのに、
よく79分で話をまとめられたなあ!と感心しました。
細かいエピソードまで触れられないので、
ほとんどあらすじ紹介になってしまっていて、
映画というより「動く絵本」って感じですけど。

音楽は台詞の代わりに全編通じて流れるので、
ロイド=ウェーバーみたいにハデハデしくない静かな曲です。
いつ彼の音楽がジャーンと始まっても
全然おかしくないような、怪しげなメロディラインではありましたが。
ロイド=ウェーバーはシンセ系の電子音を使ってましたが、
こちらは古めかしいパイプオルガンなので
当然、雰囲気はこっちの方が出てます。

映像は、コマ数が少ないので、動きがカクカクして
バレリーナがちょこちょこ踊ってるのが可愛いです。
あと支配人のおっさん2人!!
おっさんがちょこちょこしてると、それだけで
可愛いんですけど!!
元々このコンビは好きなのでたまりません。

影を多用した映像も魅力的です。
ファントムや死体の映像をそのまま写さず、
壁に映った影で表現しているのが効果的。
ファントムがゴーストっぽくていいですね。

それから、シャンデリアが落ちるシーン、
2004年の映画ではあっさり流されていたので
少々物足りなかったのですが、
こちらでは、押し潰される観客、
混乱して逃げ惑う人々が時間を割いて描かれていて
見応えがありました。
でも、その後の場面ではシャンデリアがまた
復活してましたけどね・・。
あっという間に作り直したのか?

さて、この辺から内容に詳しく触れて行きますので、
未見の方、かつこれから見る予定のある方は
お気を付け下さい!!

この映画のクリスティーヌは、大人の女って感じで
どう見ても処女じゃないので
最初違和感ありましたが、まあ見慣れれば何てことないです。
原作では金髪碧眼のクリスティーヌが
舞台版で黒髪になってしまってるのは、
この映画のクリスティーヌが基本になってるのでしょうか。

見た目もそうですが、この映画のクリスティーヌは
非常に打算的で世慣れた感があります。
ラウルは「僕らの愛は何より強い」とか言ってるのに、
クリスティーヌは、「オペラは捨てられないわ。
私のことはもう忘れて」とラウルを振っちゃってます。
このとき、クリスティーヌは姿を知らない
ファントムの方に惹かれているんですね。
ラウルを捨てて、ファントムについて行こうとします。

でも、ファントムの顔を見てしまい、ビビリまくって、
手の平を返したようにラウルに助けを求めます。
ファントムに、自分のことは内緒だと言われて
秘密にすると約束しておきながら、
思いっきりバックレるクリスティーヌ!!
結構、調子のいい女です。

ラウルも黒髪で、テカテカのオールバック、
ちょび髭のおっさんです。
うーん、落ち着いた30代・・・?
これはこれでカッコイイんだけど、
20代の金髪王子様を期待してるとビックリします。
金髪・ロン毛・白シャツ・胸空き・白馬の
2004年版映画はちょっと夢見過ぎですよ。
現実はきっとこっちですって。

原作ではラウルは金髪で
女の子のような顔をした20歳過ぎの青年でしたが、
ヒゲはやっぱり生やしてました。
当時の紳士はヒゲ必須ですかね。
あと、何だろう。モノクロ映像の場合、
金髪だと画面が白っぽくなっちゃうから、
黒髪が好まれるとかあるのかな?

05-03-06_01-43さて、肝心のファントムですが!!
仮面が怖い!!!
こら!ちょっとあんた!素顔より
得体が知れなくて怪しいよ!
仮面に目と眉を書くな!!
そして中途半端に口を隠すな!
これなら、仮面取った素顔の方が
猿みたいで全然愛嬌あると思います。

素顔は原作のイメージを重視して、
落ち窪んだ目、唇がなくて剥き出しの歯は
イイ線行ってます。でも、一応鼻があります。
鼻無しは当時の特殊メイク技術じゃ
実現出来なかったのかな?

原作では、髪の毛は2、3本耳の後ろにあるだけ、
とあるので元々蓬髪なファントムですが、
(っていうか骸骨だからハゲも何もないんだけど)
このファントムは天辺ハゲです。
下の方だけ髪の毛が残っていて、
前の方はいわゆるバーコード。脇からよいしょと
無理やり持って来てます。涙ぐましいです。
こういう髪と顔のおっさん、普通にいるんですけど・・。

05-03-06_04-39どうですか!2004年映画版のファントムは
カッコ過ぎるよ!ってガッカリした
midoroの気持ちを充分満たしてくれる
このインパクト!これですよ!
ファントムはこのぐらいやらないとね!!
この姿でカッコつけたりしてると、
「怖い」より「可笑しい」の方が
勝っちゃうんですけどね。

でも、手袋をした手指が細くて長くて、萌えッ!!
これ、すっごいイメージどおりです。
手の影が「わきわき」してたり、
手だけがやたらフィーチャーされて写ったり、
その手がクリスティーヌの腰に回されたりすると、
ドキッとしてしまいました。

ファントムを演じているのは、怪奇映画の名優、
「千の顔を持つ男」と呼ばれたロン・チェイニーです。
「両親が聾唖者だったことから
身振り手振りで会話を交わしていたため、
パントマイムが得意になり幼い頃から舞台に立つようになる」
とallcinemaONLINEにありますが、
さすが、台詞がない分、体の動きで語ってます。
手の広げ方、体の向きや足の位置など
ポージングがいちいち決まっててカッコイイ!!
動きが勿体ぶってて優雅なところも
とてもファントムらしいです。

しかし、ヒール付きの靴には笑ってしまいました。
少しでも高く!ね!
あと、タキシードも萌えだあ。
帽子にタキシードにマントという
衣装設定を作ったのはこの映画だったんですね。
原作は「黒いだぶだぶの服」「黒マント」
としか書いてないので。

この映画が作った原作にない設定というと、
なぜかカルロッタの母親が登場して、
娘を舞台に出せ、と支配人に詰め寄ります。
なんで本人が言わないんだろ?
カルロッタは奥ゆかしかったのか?

クリスティーヌがファントムの家に連れて行かれ、
部屋に花嫁衣裳が用意されていたのも、
この映画が元ネタでした。
でも、これを採用したロイド=ウェーバーは
どうしてそれを「クリスティーヌ人形に着せよう」
なんて思ったのか・・。謎です。

あと、お姫様だっこも、これが元ネタか!!
原作にはなかったのですが、
ファントムがクリスティーヌをやたらヒョイヒョイ
軽そうに抱き上げてます。横抱きにしたり。
途中で人形と入れ替えてないか・・?
2004年の映画は重そうだったよなー。
この辺りの映画オリジナル要素は
なかなかロマンティックでいいですね。

マスカレードのときファントムが着てる
「赤い死の仮面」の衣装も、原作には特に描写がないので、
この詳細を決定したのは、この映画だったのですね。
舞台版もこれを踏襲してます。

原作で登場する謎のペルシャ人は、やはり突然過ぎて
おかしいと判断されたのか、人種的問題なのか、
「ファントムを数ヶ月前から見張っていた
秘密警察官」という設定に変わっていました。
でも、ビジュアルはペルシャ人なんですけどね・・。
そして、ファントムは「精神病院を抜け出した患者」です。
現実的だなあ・・。

あと、原作を読んでいたときは、
あまり気にならなかった荒唐無稽さが、
映像で見ると思っていたよりすごくてビックリします。

この映画でもやはり採用されていたのが
「飛んで来る縄を防ぐため、手を目の高さに挙げろ」
です。何でこれ採用されんの?ほんとに。
ペルシャ人の設定は変えたくせに。
いくら、ファントムが「絞殺者のプリンス」といっても、
そのネタはカットしても全然差し支えないと思うんですが・・。
アホにしか見えないよ?
ラウルはうっかり手を降ろしちゃって、
ペルシャ人改め警察官に怒られてます。
この、2人して揃って手を挙げてる姿が
影になって壁に映ると、超間抜けでギャグとしか思えません。

一番笑ったのが、ロイド=ウェーバー版には
登場しない、ラウルの兄、シャニー伯爵が
ラウルを追いかけて地下の迷路に入り込んじゃうシーン。
ウロウロする伯爵も結構間抜けなんですけど、
小舟で水路を渡り、ファントムの部屋に向かおうとします。
それを知ったファントム、服を着たまま水にドボン!
水の中に潜って見つからないように、
こっそり小舟に近付きます。
ハゲ頭だけ水面にちょっぴり出ちゃってるのが可愛い。
てゆーか、この水路、足付くんですけど・・・。
最後に群集が水の中を歩いて渡って来てました。
もっと深いんだと思ってたのに、人の腰までしかないよ!?
てことは、ファントムはすっごい屈んでたの!?
アホだ!!

そして、びっしょびしょのズブ濡れで
水を滴らせながら部屋に戻り、
そのままカッコ付けてオルガンをジャジャーンと弾き始めます。
あのー、着替えた方が・・。
原作で、水に濡れたペルシャ人に向かって
「風邪を引くから着替えたまえ!」とか言ってたのに
お前がな!!って感じですよ!

あと、オペラ座の屋上でラウルとクリスティーヌが
逢引してるのをファントムが盗み聞きする例のシーンですが、
ファントム近っ!!
一応、天使像に隠れているつもりらしいですが、
すぐ足元にラウルとクリスティーヌがいます。
オペラ座の屋上はすごい強風が吹いてて、
ファントムのマントがばっさばさと
はためきまくっているので、絶対この音が
2人には聞こえてると思います。

骸骨みたいに痩せたファントム、
風に煽られて飛ばされて、
屋根から落ちるんじゃないかと思って心配してしまいました。
でも2004年版のうそ臭いCGのオペラ座屋上より、
こっちの方がシンプルで良かったな。
一番ロマンティックなラブシーンのはずなのに、
なぜかクリスティーヌは腰に回された
ラウルの手をそっと外させてましたが。

あと、原作に忠実なのは、
ペルシャ人改め警察官とラウルが
鏡の拷問部屋に落ちるところ。
舞台版ではカットされましたが、
ここ、すっごいイメージどおりに再現されてました。
砂漠とか火薬倉庫とか水責めとか。
ファントムが自室の床をめくって開けたら、
すぐそこに2人がいたのは笑いました。

そして、結婚か死か二者択一を迫られた
クリスティーヌが「蠍」か「飛蝗」を回すところも。
一体どちらをクリスティーヌが回すのか、
ハラハラして心配そうに見つめるファントムがカワイイ。

ファントムに拷問部屋を熱くされて
暑さに耐えられなくなった警察官とラウルが
2人して服を脱ぎ捨てるシーンでは、
一体どこまで脱ぐのか
不覚にも妄想が膨らんでしまいました。
私、別に801は好きじゃありませんが、
「拷問部屋に閉じ込められ、服を脱ぐ男2人」って
シチュエーション的には結構美味しいですよね・・。
って、こんなことはどうでもいいか・・。

さて、いよいよラストですよ!
ここまですごく原作に忠実で良かったのに、
最後になって、ものすごい改変しちゃってます。
残念だったあ。

【今更ですが、以下ネタバレ注意!!】

松明を持った群集が地下の部屋に押し寄せ、
ファントムはクリスティーヌを馬車に乗せ、
無理やり連れて逃げます。それを追いかけるラウル。
クリスティーヌは逃げ出そうとして
途中で馬車から飛び降りてしまい、
ファントムは慌てて戻って来て
クリスティーヌの側に駆け寄ろうとします。

しかし、すぐ後ろには押し寄せる群衆が!!
一瞬、逡巡するファントム。
そして!!!
クリスティーヌ置いて逃げやがったあー!!!!
イッヤー!!!こんなのファントムじゃない!!
マジで!?驚愕しましたよ!
絶対、ファントムはクリスティーヌを離さないで欲しかった!

追いかけて来たラウルがクリスティーヌを抱き締め、
ファントムはセーヌの川べりに追い詰められてしまいます。
そこで、詰め寄せる群衆に向かって、
ファントムは懐から「何か」を取り出し、(火薬か?)
手に握り締めて高々と掲げます。
それを見て一歩後ろに下がる群衆。

握り締めたこぶしをファントムがパッと開いた瞬間!
こいつ、何も持ってねえ!!!
なんじゃそらー!!
そのまま群衆に囲まれてリンチされるファントム!
うっわー切ない!切な過ぎますって!
そして川に落とされてFin・・・。

いやー、最後に一世一代の
ブラフをかましたファントムがすご過ぎます!!
さすが自称魔術師!いっそカッコイイ!でも間抜け!!

とまあ、最後は結構トンデモ系でしたが、
それまではほとんど原作のイメージどおりだったので
いまいち地味な扱いのこの映画ですが、
もっと高く評価されてもいいんじゃないかと思います。

でもやっぱ、最後にクリスティーヌからの
同情と憐れみのこもったキスがなかったのは悲しい・・。
ファントム、結局救われなかったね・・。
ファントムの悲恋物というより、
「変な怪人に狙われた美女とその恋人のお話」でした。
まあ、midoroの一番の目的、「ファントム萌え」は
充分堪能出来たので、いいですけどねー。

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March 05, 2005

あほみどろの目。

ソフトコンタクトレンズ使ってます。
2weekの使い捨てなのに、半年くらい使ってます。
これを言うと、皆にエライ怒られます。
目に悪いよ、目は一生ものだよ、
決められた期限は守ろうよ、
きっと細菌が繁殖してウヨウヨだよ、などなど。
でもmidoroにはどこ吹く風です。

だって、食品の賞味期限だって、
「絶対安全だ」って言い切れる完璧な期限を
表示してあるわけだから、
過ぎて食ったって全然死にゃしないし。
コンタクトも同じで、多少使用期限過ぎたって
平気じゃないの?と。

まあ、多少といえる長さじゃないですけどね。
半年って。これはでも、たまたま気が付いたら
半年経っちゃってた、って場合で
普段は3ヶ月くらいかな?それでも長いけど。
だって、新しく変えてから3日くらいで
なぜか破れちゃって悔しいときとかあるから、
平均で2週間になればいいんじゃないの?と。
ハイ、間違ってます。

しかも、以前は、面倒臭くて嫌なのと、
コンタクト液を惜しんだせいで、こすり洗いもせず、
外したらそのまま保存液の中に突っ込んでました。
液に漬けておけば、きっと汚れも分解されるだろう、
と信じて(自分を騙して)、
次の日もそのまま装着してました。
これをやってたときは、本当に眼病にかかる
割合がめちゃくちゃ高くて、
半年に1回くらい、ものもらいが出来て
眼科に通ってました。

原因はれっきとしているのですが、
それでも、コンタクト液って1本2,000円くらいするから
そんな高いものを洗うために使うなんて、と
もったいなくて、半ば意地になって
こすり洗いしてませんでした。
で、眼科に通って何千円か支払う、と。
完全に間違ってますね。

その後、1本500円くらいの安いコンタクト液が
発売されたので、やっとmidoroも
こすり洗いをするようになりました。
液の表面に汚れが沢山浮いて来て面白い。
これだけの汚れをそのまま目に戻してたかと
思うと笑ってしまいます。
でも時々、死ぬほど眠いときとかは
めんどくさくてこすり洗いしないで
そのまま保存液に入れちゃいますけどね。

あと、眠くて眠くて確信犯的に
コンタクトしたまま寝てることもしばしば。
友達の家に急に転がり込むときとかも
コンタクト液持ってないから、つけっぱで
寝ちゃいます。朝になると目が開きません。
ゴロゴロして痛いったら。(当たり前だ)

きっと失明する直前に死ぬほど
後悔すると思います☆

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あほみどろの風呂場。

04-12-28_19-34midoroの家の風呂桶の中は、
いまやこんな感じになっとります。
何って?
食器ですよ。食器。
ちょっと現代アートって感じ?と
自分で悦に入ってたりします。

食器を洗うのはここのとこ3ヶ月に1回くらいです。
よくそんなに使う食器があるね、と言われますが
買って来たものをお皿に移さずそのまま
食べてたりするので、案外食器って使いません。
手持ちのお皿類を使い終わるのに1ヶ月くらいかかります。
その後、「よし、洗うぞ!」という意気込みに達するのには、
2ヶ月くらい必要です。

それだけの期間ずっと、溜まった食器を
台所の狭い流しに積み上げて置こうものなら、
下の方からじわじわどろどろとして腐って来て
段々異臭がし始めます。
異臭はまあいいんだけど、(いいのか!?)
流しが溢れてると水もまともに汲めないので、
鍋でお湯が沸かせないし、
米も研げないので、なるべく流しは空けておきたい。
しかし、食器は洗いたくない。

なので、最近は食器が溜まって来ると、
流しではなく、風呂桶の中に入れておくことにしました。
こうすると、メリットは2点。
①流しは30cmだが、風呂桶は1m。3倍溜められます。
いや違うな、6倍か?深さも入れたら9倍か?
②流しと違って、栓をしておけば風呂桶には
水を張ることが出来るので、その中に漂白剤でも
入れておけば、なんと2ヶ月経っても腐りません!!

さすがに2ヶ月経つと、腐らないまでも
水がどろどろねばねばとして来て、
食器にそのねばねばが移ってしまって、
洗ってもなかなか、ねばねばが落ちなくて
苦労したりするんですけどね。

そういうわけで、ある程度流しに食器が溜まって来たら、
バケツに移して、いそいそと風呂場に運びます。
そんな手間をかけるくらいなら、とっとと洗えよ!という
心の声が聞こえますが、
嫌じゃ!今は洗いたくない!後がいいのだ、後が!
毎日少しずつ洗えば、何も苦労はいらないのに、
そのちょっとした手間を惜しんで、
すごいことになるまでほっておくのがmidoroでしたね。

そして風呂場の水がどろどろとして
段々黄色くなって来たら、いい加減潮時です。
日曜の夜とかに、風呂に入って自分を洗ったあと
いよいよ食器洗いが始まります。
風呂場の床に座り込んで、裸で食器洗い。
シャワーを出しっぱなので寒くはありません。
座り込んでいると段々足が痺れて来ますが、
頑張って洗います。

風呂場だと、洗い終わったものを置くスペースがないため、
そのまま風呂場の床に置いておいて、
最後に一気にすすぎます。
終わったら、またバケツに入れて、
少しずつ食器棚というか食器網に戻します。
この間、約2時間。
結構時間かかるんですよ。
その間、ずっとシャワーを出しっぱなしなので、
水道代も馬鹿になりません。
毎日少しずつ洗うよりも、3ヶ月に1回
2時間がかりを選ぶmidoro。

この部屋に引越しするとき、
「ユニットバスは嫌だ!どうしてもバス・トイレ別がいい!
ゆっくり湯船に浸かりたいんだ!!」と
力説していたmidoroが、
まさか風呂桶を流し代わりに使っているとは、
不動産屋も大家さんも思うまいよ。
ユニットバスなら絶対出来ない技でした。
なので、midoroは寒い冬の間も
せっかくの風呂桶を使わず、自分はシャワーで済ませ、
風呂桶は食器様に提供させていただいて
いるのであります。

さあ、そろそろまたシーズンが変わるので
今溜めてる食器も洗わなきゃなー。
洗わないことには、保存しておくための
容器がないのでご飯も炊けない。
(midoroはいつも5合炊きです。
1人暮らしのくせに。沢山炊いて冷凍しておくのです)
いい加減、ご飯食べたいので頑張らなきゃ。

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おすすめ「あぶらとり紙」。

最近気に入っているのが、
鎌倉「四葩(よひら)」というお店のあぶらとり紙です。
鎌倉では有名なお店で、大人っぽくて可愛い
和風パッケージが沢山用意されています。
中身は「絹すき」「紫陽花」「生成り」の3種類が基本ですが、
それぞれ好きなデザインを選べるのが特徴です。

「絹すき」はとても柔らかくて肌なじみが良いのですが、
最初の一取りというか一押しでビリッと破れてしまい、
使い終わる頃にはビリビリの細切れの帯と化してしまうのが
ちょっと使いづらい。「紫陽花」は少し硬めですが、
これは最後まで破れないので気に入ってます。

普段は100枚300円とかの超安あぶらとり紙を
使っていて、しかもそれすらめんどくさくて
あぶらを取らずに直に化粧直しをすることも多い、
不潔&適当人間midoroですが、
観光気分に乗せられて、つい20枚320円の
高級あぶらとり紙を購入してしまいました。
といっても「よーじや」と同じくらいですけど。
そしたら、やっぱり高いものはイイ!
どうしよう、今更安いものに戻れないよ!!

特に気に入っているのが、香り付きです。
けっ、あぶらとり紙に香りが付いてたって、
ただの自己満足!高いだけで何のタシにもならねえ!
とか普段なら絶対毒づいているところですが、
すみません!!香り付き、めっちゃいいです!!

こちらの香り付きは、ラベンダー、檜、ローズの
3種類があって、店頭で嗅ぎ比べて
一番甘い匂いのローズを選びました。
普段は人工的な匂いが苦手で、
化粧品も変に香りの付いていない、なるべく無臭のものを
使っているのですが、このあぶらとり紙は大丈夫でした。
単にローズの匂いが好きなだけかもしれません。
時々、期間限定の香り付きも販売されています。
春期は「桜」でした。

使っていてふわっと香ると、何だか自分がすごい
イイ女のような気がするものですね。
こんな素敵なあぶらとり紙を使っている自分!って。
そうか、世の女性が化粧品に金をかけるのはこれか!!
と、初めて実感しました。

それに、midoroはあぶらがよく取れると、
嬉しくなってついつい取ったあぶらの臭いを嗅いでしまい、
あまりのおっさん臭さにビックリしつつ、
今日もこんなに臭かった!と確認して喜んでしまうのですが、
この香り付きを使うようになったら、
臭いを嗅いでも、おっさん臭がしません!!
ほんのりローズの香り。
ああ、おっさんじゃなくなったみたい!!
すごい幸せな気分です。

ということで、「四葩(よひら)」のネット通販で
リピート注文してしまいました。
楽天でのネット通販は、
注文が1個からでもOKで送料は一律100円、
1,500円以上の購入で送料無料っていうのが
すごく買いやすいです。支払い方法も色々選べます。

有名な「よーじや」と比較すると、向こうは
「あぶらとり紙」は10冊単位じゃないと
注文出来ないみたいだし、送料は東京だと525円だし、
しかも購入10,000円以上じゃないと無料にならない。
525円だと1個あぶらとり紙買えちゃう値段ですね。

05-03-05_15-55さて、ネットで購入申し込みをして、
2~3日。ヤマトのメール便が
ポストに入ってました。
パッケージはこんな感じで、
あぶらとり紙4冊まで1枚の台紙に
セット出来ます。ギフト包装も
出来るそうなので、ちょっとした
プレゼントに良さそう。ちなみに写真は「お試しセット」で、
送料込940円。最初に言った3種類が各20枚ずつ
入っているので、初めて買う方はこれがいいかも。

お前は回し者か!ってくらい誉めてますが、
「四葩(よひら)」は、店長さんと女性のスタッフが
皆で頑張ってやってる感じが伝わって来てすごく好きなのです。
お店での対応も丁寧だったし、ネットでも
「10冊買うと、もう1冊プレゼント!」とか、
「あぶらとり紙に入っている紙を10枚集めて送ると、
1冊プレゼント!」とか無料サンプルをくれたり、
小さいお店ならではのサービスが充実してます。

興味のある方、是非見てみて下さい!
→あぶらとり紙専門店「鎌倉四葩」

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March 04, 2005

原作「オペラ座の怪人(創元推理文庫版)」

05-03-04_22-01やっと辿り着きました!創元推理文庫版!
1987年初版の三輪秀彦訳バージョンです。
表紙に「劇団四季公演」とありますが、
劇団四季での初演は1988年なので、
後でカバーデザインを変更したのかな。

角川文庫版、ハヤカワ・ミステリ版、
創元推理文庫版の3つを比べると、
内容はどれも同じはずなのに、
この創元推理文庫版が、皆の思ってる
「オペラ座の怪人」のイメージに一番
近いんじゃないかという気がします。
いやー、訳が違うと作品自体の印象も
かなり変わりますね。

初めての人には、角川文庫版の方が
文章が平易で読みやすく、
作品世界にすんなり入って行ける、
というメリットがあるのですが、
逆に意訳し過ぎちゃってノリが軽いというか、
この小説が本来持っている「古めかしさ」や
趣きについては損なわれているように思います。

また、ハヤカワ版だと逆に古過ぎて、趣はあるものの
読みづらいし、そんな言葉は使いません!って
もはやギャグの域のツッコミどころが多過ぎるため、
ちょうど創元推理文庫版がそれらの中間に当たります。
適度に古く、読みやすく。
個人的には、これから原作を読み始める方には
この創元推理文庫版をオススメしたいです。

それと、創元推理文庫版は、
言葉の選び方が割と真っ当なので、
訳に対するツッコミどころというのが少ないです。
もちろん、ストーリー自体はやっぱり荒唐無稽なのですが、
訳がそれとなくフォローしてくれている感じ。

いちいち訳のおかしさに引っかからずにすむと、
内容まで深く味わえるというか、
会話文以外の心理描写や状況描写も
盛り上がるし、面白く読めた気がします。
つーか、この創元推理版より後に出版されてるくせに、
あんな強烈だったハヤカワ版は一体何なんでしょう。
やっぱすごすぎ。

ただ、ファントムもそうですけど、
クリスティーヌのイメージが訳によってかなり違うので、
「クリスティーヌ=清楚」というイメージを持っている人の場合は、
①ハヤカワ②角川③創元推理
の順が良いと思います。
ハヤカワ版だとラウルとクリスティーヌは
敬語で喋り合ってて丁寧な印象。
創元推理版のクリスティーヌだと、一人称も「あたし」だし、
かなり台詞が砕けてるので、あれっ?と思うかも。

あと、創元推理文庫版は
最後の解説が評論家の紀田順一郎なのもいいですね。
1987年までの映画化について
写真入りで詳しく説明されてます。
角川文庫版は訳者あとがきでルルーの生い立ちを
詳しく説明してたけど、別に生い立ちとかに興味ないし、
ハヤカワはわけのわからん訳者の思い出話が
載ってるだけなので、これも創元推理の方が
読み応えがあります。

さて、では内容にツッコミ入れて行きます。
創元推理の訳で気になったところって
他と比べると少ないのですが、
これはさすがに・・・、と思ったのは、
やたら登場人物が「げらげら」笑う。
やけっぱちのラウルはともかく、
クリスティーヌまで「げらげら」っていうのは・・。
仕舞いには、クリスティーヌの養母、
老ヴァレリウス夫人もげらげら笑っちゃってます。
もうちょっと他の訳はなかったのか・・。

ファントムの台詞では、
「彼女の涙は私の仮面の下をべとべとに濡らした!
っていうのがあって、これ、クライマックスの
すごくいいシーンなのに、「べとべと」とは何じゃー!
クリスティーヌが聞いたら怒るぞ!

ファントムからの手紙の中にも、
「カルロッタは浣腸器みたいな歌い方をする」
っていうのがありました。
いくらなんでもひどいよ、ファントム!!
ちなみにハヤカワ版では「噴霧器」、
角川では普通に「下手くそ」です。
要するに「ギュッと押したらブワッと出る」ってことか?

あと、無理に訳さずそのままにしてる箇所があり、
ちょっと分かりにくいです。
「二十枚の<サン・ファルス>」とか。
偽札のことなのですが、何で訳さなかったんだろ?
「よく聞き取れるのは、次の<ライトモチーフ>だけだ」
っていうのもありました。

ファントムがペルシャ人を罵るシーンでは、
「きみが大頓馬(原文のまま)でないかぎり」
「この大頓馬め!(原文のまま)・・この大頓馬め!(原文のまま)」
って「大頓馬(おおとんま)」が繰り返し出て来て、
冷静に訳註が入ってるのも笑えます。
「大頓馬め!」って叫んでるファントム、いいなあ~。

ちなみにハヤカワでは「たいへん馬鹿げてるよ(原文どおり)」
「(原文どおり)君の飲み込みが良くないかぎり」
ってやっぱり註は入ってます。
ここ、きっと原文ではおかしな文章なんですね。
角川では、「きみはどうしようもない間抜けだよ」って
サラッと流して訳してます。

そして、創元推理文庫版の最大の特徴、
クリスティーヌが「おきゃん」。よく言えば。
あれ、おきゃんって言うよね??古い?
悪く言うと「はすっぱ」です。下町育ちみたい。
実際はこっちの方がリアルなのかもしれませんが。

例えば、最も訳が固いハヤカワ版だと
ラウルとクリスティーヌは「ですます」調の敬語なので、
クリスティーヌは上品な感じ。
「ですわ」とか使ってるし。
でも、この創元推理文庫版では、
ラウルに向かって、
「ねえ、あたしがかなりきゃしゃだってことを考えてよ」
・・・!自分できゃしゃとか言ってますよ!この人は。

他にも「まあ!いいから黙っててよ、ラウル」
とか、オペラ座の屋根の上のシーンでは、
「これが最初で最後よ、はいどうぞ。」
って、義理っぽくラウルにキスさせてるし、
ラウル、軽く手玉に取られてますね。

それから、ファントムに助けを求めるシーンで、
「誓ってよ、化け物、あんたの地獄の愛にかけて誓ってよ」
これがすごい。とうとう、「化け物」言っちゃいましたよー!
角川では「誓えるの?」、ハヤカワでは「誓えますか?」と
問うていたのに、これは思いっきり命令してます。
懇願と言えなくもないですが、
これまでの会話から察するに、命令。
クリスティーヌって弱々しいイメージがあったんですが、
めっちゃ気の強そうな創元推理文庫版でした。

よーし、では最後に恒例、ファントム萌えシーン特集!!

今回、ファントムが結構カッコ可愛い!んですよ!
角川とハヤカワを読んだ時点では、
やっぱファントムの奴はアホだ!
アホで可愛い奴だ!これは訳のせいじゃない!
と確信してたmidoroですが、
前言撤回します。そんなこともなかった。
角川&ハヤカワで目立ってた、
天然な間抜けっぷりがちょっと減って、
確信犯的お茶目度が微妙に増してます。

例えば、謎のペルシャ人とのやり取りですが、
ファントムが昔の罪を追及されてとぼけるシーン。

「わたしは本当に」
と彼は無邪気な顔つきで尋ねた。
「罪を犯したのかね?」
「しょうがない奴だ!・・・じゃあ君は・・・(略)を忘れたのか?」
「そうなんだ」と彼は急にしょんぼりして答えた。
「あれは忘れたいと思うよ」

って、とぼけておいて、しょんぼり攻撃ですよ!可愛い!

それと、毎回言ってますが、
ファントムがクリスティーヌの着替えを買いに行くシーンが
好きなんです。
ペルシャ人と言い争った末に、
「わたしはこれから買い物に出かけなくちゃいかんからな!」
堂々と言い放って、話に決着を付けたのも好き!
「買い物」ってそんな理由で!?漢らしいです!

それから、ファントムがオペラ座の建設に関わっていた、
という説明のシーンで、ファントムは
「工事が公式には中断されていたときも、
ただひとりで働き続けていた」んですって!
あーもう!なんてマメなの!ファントムってば☆
いじらしいったら!抱き締めてあげたいですね。
クリスティーヌの最後のファントムへのキスって、
きっとこういう気持ちだと思います!
(「哀れで可哀想」と言われているので、
あながち間違いではない)

それから、ファントムが
「もし彼女が市長と司祭、マドレーヌ寺院の司祭の前で
妻になることに同意しなければ」皆を殺す!と言うシーン。
「結婚する」ってクリスティーヌの自己申告じゃダメなんですよ!
形式を重んじるファントム!結構お堅いです!

最後に興奮し過ぎて、
「ああ!わたしはもう自分が何を言ってるのかわからない」
って混乱しまくるファントムも萌えです。
ファントムは興奮するとすぐ訳わかんなくなるらしく、
「ひどくしゃくり上げながら床の上をころげまわっていたわ」
という、角川、ハヤカワ、創元推理、
全てに共通するこの場面は正解らしい。
転げ回るファントム、見たいよー!!

あれ、これじゃ全然カッコイイとこ誉めてないや。
ところどころあったんですよ。
ファントムが非常に若々しく感じられるシーンとか。
ペルシャ人に笑ってみせたり。
ファントムの笑顔!!ギャー!萌え!?

「このわたしが、こんなふうに地の底の穴のなかで、
もぐらみたいに生きつづけるなんてもうできない!」
って台詞もありましたが、
このわたしが」ってところがポイントですね。
創元推理文庫版のファントムは、結構自分に自信を持っていて、
その余裕が言動に滲み出てる様子。
角川とかは、かなり卑屈度が高かったので、
主に可哀想&痛々しい萌えでしたが、
今回はカッコイイ萌えもちらりほらり。

読むのも3度目だから慣れちゃったのかもしれませんが、
カッコ良さげに振舞ってるのはファントムだけじゃなく、
ラウルもそれほど馬鹿っぽくなかったし、
何より謎のペルシャ人までがカッコ良く見えてくる始末。
ファントムのことを化け物と言いながらも、
ついつい昔のよしみで心配しちゃう場面や、
思わずファントムに同情してしまうところ、
クリスティーヌとラウルを自分が守ろうと決意した辺りなんて、
「ええ人や~」とペルシャ人にまで感情移入してしまいました。
今までになかったですね。こういう読み方は。

なので、トータルで「小説」として
一番普通に面白かったのは
創元推理文庫版ではないかと思います。
が、個人的好みもあると思うので、
選ぶときはペラペラめくってみてから買うのを
お勧めします。どれを読んだかで、
オペラ座の印象、全然違っちゃいますので!

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